1.スターティアウィルの業務内容
ースターティアウィル全体の事業内容と、担当者様ご自身の業務について教えてください。

まず、スターティアウィルで言うと、スターティアグループ各社のバックオフィス部門の業務のBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)がメイン業務です。全12名のメンバーが各担当者の日々の業務の一部をこちらで処理させていただくことで担当がコア業務に専念し、全体の効率を上げることを目標にしています。最終的にはスターティアグループの生産性向上に寄与できるよう、日々さまざまな業務をこなしています。
私はBPO業務はもちろん、現在はスターティアウィルの運営管理も並行していて、RPAやマクロのシステム開発も自分のメイン業務です。
2.セキュアSAMBApro導入のきっかけ
ーセキュアSAMBAを導入するに至ったきっかけを教えていただけますか。
スターティアレイズの担当者様とお話をしていたときに、セキュアSAMBAを使ったテレワークの導入を勧められたのがきっかけです。テレワークはこれまでも検討していましたが、セキュリティの観点で実施できませんでした。、セキュアSAMBAproを使うことが障がい者のテレワーク促進につながればと思い、社労士さんやテレワーク協会に相談しながら最終的にセキュアSAMBAproの導入とテレワークの実施を決断しました。まだまだ障がい者のテレワークを導入している企業は数える程度ですが、当社をモデルに導入する企業が増えることを願っています。いつかはオンラインセミナーもやってみたいですね。
ーセキュアSAMBAとセキュアSAMBAproのふたつで、後者を選ばれたのはなぜでしょうか。
稼働の安定性がより高いという理由がまずひとつ。もうひとつは、セキュリティレベルの高さにあります。スターティアグループ全体のセキュリティポリシーがあったので、セキュリティレベルは重視すべきと捉えていました。
あと、障がい者の在宅ワークのセキュリティ対策をより万全にしたかったということもあります。現在は業務内容にもよりますが、午前中は完全に在宅、午後はオフィスと二段構えにしているメンバーもいます。その場合、午前中に使用したデータをセキュアSAMBAproから取り出して、会社サーバーの方に入れ直すというふうに、使いやすい形で動いてもらっています。
3.セキュアSAMBAproの指導方法
ー導入が決まり、どのようにセキュアSAMBAproの使い方をメンバーに指導しましたか。
最初は会社に出社してもらい、会社のパソコンにダウンロードして接続するところまでは私がマニュアルを使ってマンツーマンで指導しました。最初はセキュアSAMBAproから始め、一旦触った感覚を覚えてもらってから在宅の個人パソコンのほうに導入、という流れです。ですので、いきなり自宅で全部こなすというよりも、一度は会社のパソコンを使って仮想在宅ワークや仮想リモートを行ってリハーサルをしました。
ーテレワークでセキュアSAMBAproを使用している従業員のみなさんから質問はきませんでしたか?
「システム障害が発生した」といった類の質問はありませんでした。どちらかと言うと「セキュアSAMBAproのフォルダなどの削除ができない」「新しいOfficeの新規データを作成できない」など、セキュリティ権限に関する質問が多かった印象ですね。
4.セキュアSAMBAを使った障がい者のテレワーク
ー2019年の12月から運用いただいていますが、皆さんどの程度の頻度でテレワークをされていますか。

完全在宅ワークに移行というよりかは、障がいによる体調不良で出社は難しいけれど在宅であればできるという「第2の選択肢」として、テレワークのフローを汲んでいました。セキュアSAMBAの運用目的もそこにあります。実際には週に1~2回のペースでテレワークにしている従業員が多く見られます。
ー2020年は新型コロナウイルスの感染拡大でテレワークが浸透するようになりましたが、やはりスターティアウィルの皆さんはスムーズにテレワークに移行できましたか。
そうですね、コロナの件では基本的にリモートデスクトップの方に基本は移行したんですけれども、ただそれまでにやっぱり半年ほどセキュアSAMBAproを利用したテレワークの経験値があったので、他社と比べるとテレワークへの移行に対する抵抗感や、テレワークの管理業務、従業員管理など監督のフローというところでは割とすんなりと移行できたと感じています。
5.セキュアSAMBAproの使い方の工夫
ー自宅とオフィスのどちらかに偏らせないセキュアSAMBAproの体制づくりはなかなか難しかったと思いますが、工夫した点があれば教えてください。

初期の段階でテレワーク経験のあるメンバーと何度もミーティングをして、ワークフローや概念付けをしっかり行ったことが功を奏したと考えています。ポイントは、テレワークをしている人ときちんとコミュニケーションを取ってストレスを軽減すること、そしてテレワークの管理者の手間を軽減することのふたつです。管理者の負担を軽減するためにはセキュアSAMBAproだけではなくスプレッドシートも併用しています。ふたつのポイントを押さえているおかげでセキュアSAMBAproを継続できていると思いますね。あとはメンバーのストレスを軽減するため、セキュアSAMBAproと社内サーバーそれぞれで使い分けをしています。
ーセキュアSAMBAproと社内サーバーは、それぞれどのように使い分けされていますか。
ケースバイケースのところもありますが、基本的にオフィスで解決するものには会社サーバーを使っています。一方、テレワークでファイルを共有する必要がある場合はセキュアSAMBAにアップをして、メンバーが在宅時データをチェックしたり、直接加工したりしています。
6.今後のセキュアSAMBAに望むこと
ー今後セキュアSAMBAやセキュアSAMBAproに望むことがあれば教えてください。
使い方自体は今のところ安定していますが、今度はどちらかというと会社のパソコンと外出先の端末の中間にあるようなセキュアSAMBAのクラウドを使う機会を増やしていきたいと考えています。社内と社外で使う端末が異なるとどうしてもデータを使いにくくなりますが、社内外を結ぶ線の間でもスムーズに使えるようになるといいのではないかと考えています。