PCやスマホを使用していると、予期せずデータが破損する場合があります。その際、バックアップがあれば、データを復元することが可能です。また、バックアップの方法には別の端末にデータを保存するローカルバックアップと、クラウド上のストレージやサーバーにデータを保存するクラウドバックアップがあります。
この記事では法人・個人にとっても、利便性・安全性が高いクラウドバックアップについて、解説します。クラウドバックアップの代表的なサービスとしては、iPhoneやMacのiCloudや、WindowsのOneDrive、GoogleのGoogleDrive、AmazonのAWS、Microsoft Azure、Arcserve、Acronisなどがあり、セキュリティソフトのノートンもクラウドサービスを提供しています。
有効な方法を探している企業の方は、ぜひクラウドバックアップの活用を検討してください。
クラウドバックアップとは?
クラウドバックアップとは、オンライン上のストレージに各種ファイルの復元用データを保管することを意味します。個人利用の場合は写真や音楽を、法人利用の場合はビジネスで使用する各種ファイルを保管し、データが誤って削除された際や障害によって破損してしまった際に、復元することが可能です。
クラウドバックアップのサービスには無料で使えるものから、費用がかかるものまで様々で、なかには容量無制限で使えるものもあります。アプリやソフトを通じて自動バックアップが可能なクラウドサービスもあり、個人にとっても法人にとっても非常に便利なものです。
企業の場合は社内サーバーやNASなどのオンプレミス環境にあるデータをクラウド上にバックアップし、活用している場合もあります。デメリットとしてはクラウド上にあるため、ネット環境がなければ、確認・上書きができないという制限があります。
おすすめのサービス6選
ここからは具体的なクラウドバックアップサービスを紹介します。おすすめのクラウドバックアップ6選をピックアップしますので、参考にしてください。
Google Drive
Google DriveはGoogleによるクラウドサービスです。無料から使えるストレージに自由にファイルを保管し、バックアップを行うことができます。他のGoogleサービス同様、Googleアカウントがあれば簡単に利用開始でき、有料プランは月680円・30GBからとなっています。
OneDrive
OneDriveはMicrosoftのクラウドサービスです。Office365のサービスに含まれるクラウドストレージですが、クラウドバックアップ用に、ストレージ単体でも契約できます。クラウドストレージ単体で使用する場合は月870円・1TBから。
Box
Boxはアメリカに本社を置くBox社のオンラインストレージです。特徴は複数のユーザーにアカウントを発行し、社外に対しても限定的に権限を付与できる点にあります。また、月1710円以上のプランは容量無制限で活用できる点も魅力です。最も安価なプランは月522.5円・100GBから。
AOSBOX
AOSBOXはAOSDATA社による国産クラウドストレージサービス。法人内での複数ユーザーの使用を前提としたサービスでクラウドバックアップとして活用できます。AmazonのAWS Snowballサービスとも連携している点が特徴です。料金は月1666円・100GBからとなっています。
USEN クラウドバックアップ
USEN ICT Solutionsによる国産クラウドバックアップサービス。物理/仮想サーバー、PC、アプリ、スマホ、携帯など、あらゆるシステム環境に合わせてカスタマイズできる点が特徴のクラウドサービスです。機能が豊富な分、料金も割高で、月2900円・10GBからとなっています。
セキュアSAMBA
セキュアSAMBAはChatworkストレージテクノロジーズ株式会社による国産クラウドストレージサービス。フリープランから複数ユーザーにライセンスを発行できる点が特徴で、クラウドバックアップにチャレンジしてみてたいという企業に向いています。利用料無料・5GBから使用可能です。
比較表
それぞれの価格と容量、特徴をまとめると下記の通りです。
サービス名 | 価格帯/容量 | 特徴 |
Google Drive | 月680円・30GBから | Googleアカウントで簡単に利用開始できる。 |
OneDrive | 月870円・1TBから | 月額に対する容量のコスパがとても良い。 |
BOX | 月522.5円・100GBから | 上位プラン(月1710円以上)は容量無制限。 |
AOSBOX | 月1666円・100GBから | AmazonのAWSとの連携あり。 |
USEN クラウドバックア ップ |
月2900円・10GBから | 様々なシステム環境にカスタマイズできる。 |
セキュアSAMBA | 無料・5GBから | 無料版から複数のユーザーを同時に使える。 |
BCP対策にはクラウドバックアップで対応
BCPとは災害などの緊急時に事業を継続するための計画です。近年、BCPという言葉を耳にする機会が増えています。データのバックアップを行う際、BCPを意識するとクラウドバックアップがおすすめです。
災害時、バックアップ元と、バックアップ先が同じ場所にあっては意味がありません。海沿い・川沿いに事業所があり、台風による浸水や停電の被害が心配な方はクラウド上にバックアップデータを置くことで、予期せぬ事態でも情報を守り、あとから復元できます。
災害はどんな時間に起こるかわからないものです。クラウドバックアップなら、時間を問わず、法人に必要な情報やデータを守り、復元します。BCPを考える場合はクラウドバックアップがおすすめです。
NASと組み合わせてさらに安全に・便利に
また、現在社内でNASを使用している場合は既存のNASとクラウドバックアップを組み合わせることで、より安全・便利にバックアップを活用できます。
クラウドファイルサーバー「セキュアSAMBA」でファイル共有とバックアップを同時に
既存システムとの連携という面では、セキュアSAMBAによるクラウドバックアップをおすすめします。
セキュアSAMBAなら、ウイルスチェックや文章検索・画像検索、AI-OCRなど、クラウドバックアップ以外にも様々な機能・サービスを利用できます。使いやすい機能がそろっているため、NetAppなどのデータ管理ソリューションを使わずとも簡単に運用できます。
また、セキュアSAMBAのクラウドバックアップは複数拠点での対応が可能。事業所があるエリアと別の場所にあるサーバー上でクラウドバックアップを行うことで、BCP面での安全性も向上します。クラウドバックアップの導入を検討する際には、使いやすさやBCPの観点もしっかり考慮し、最適なツールを選択しましょう。
ファイル共有とバックアップが同時にできるセキュアSAMBAについての詳細は、下記ボタンよりご確認ください。