画像は文字に比べて伝えられる情報量が多く、ビジネスにおいても画像を用いた情報のやりとりをする機会は多いでしょう。
これまで紙とペンを用いてメモをとっていた場面でも、スマートフォンのカメラで資料やホワイトボードを撮影して見返すという方法も気軽にとれるようになりました。
また、電子帳簿保存法が改正されたことで、領収書や請求書を画像として保存する機会は、今後ますます増えていくと思われます。
画像の保存方法について、どのような画像の保存方法があるのか、どのような用途でその方法を使うのか、画損の保存方法別に特徴を紹介します。
画像を保存するのはどんなとき?
画像保存の方法を知る前に、どのようなときに画像を保存するのかを見ていきましょう。
カメラで撮った画像を保存するとき
一眼レフやミラーレスカメラなどの撮影用カメラや、スマートフォンのカメラで撮影した画像を保存するときです。
スマートフォンのカメラで撮影した画像は、そのまま内部ストレージに保存することが可能です。
ただし、スマートフォンのカメラを使う場合、気軽に撮影ができてしまうことから、保存する画像の枚数が多くなってしまいがちです。
また、カメラの性能がよくなったことから、画像のデータサイズが大きくなり、ストレージを圧迫してしまうこともあります。
画像のデータサイズが大きい、あるいは、多くの画像を保存する場合、保存先に十分な空き容量があるかに注意しましょう。
ネットで調べた画像を保存するとき
ネットで「植物 画像」のようにキーワード検索をかけて、検索結果に出てきた画像を保存する、あるいは、SNSで共有された画像を保存するときです。
ネット上にある画像を保存するときは、Windowsであれば右クリックから「名前を付けて画像を保存」、Macの場合は、「Control」+画像長押しのあと、任意の場所に名前をつけて画像を保存します。スマートフォンであれば画像を長押しすることで画像を保存することができます。
ただし、画像が保存できないように保護されていることで、画像の保存ができない場合があります。
画像の保存ができない理由は、著作権の保護を目的としている場合があるので、画像の取り扱いには十分に注意しましょう。
メールに添付された画像を保存するとき
メールに添付された画像を保存する際は、メールに添付できる画像のサイズには制限があるため、環境によっては受信ができない場合もあることを認識しておきましょう。
サイズの大きい画像や複数枚の画像をメールで送りたい場合、zipファイルに圧縮されて添付されているケースもあります。
世界中で猛威を振るったEmotetの例にあるように、マルウェア感染によるトラブルを回避するためにも、発信元が不明であったり、メールの文章が不自然であったりする場合は、むやみにzipファイルを開封することは避けましょう。
クラウドで共有された画像を保存するとき
オンラインストレージやファイル転送サービスなど、クラウド上で共有された画像を保存するときです。
オンラインストレージサービスやファイル転送サービスは、データサイズが大きい画像や、複数枚の画像でも扱いやすいことから、昨今はビジネスシーンでよく用いられています。
基本的に、クラウド上で共有された画像を保存するときは、オンライン環境にあることが前提となることに注意しましょう。
画像の保存方法:印刷して紙媒体で保存する
画像の保存方法として、画像を印刷して紙媒体で保存する方法の主な用途や特徴について解説します。
画像を紙媒体で保存する際の主な用途
印刷して紙媒体で保存する用途としては、以下のような例が挙げられます。
- パッケージデザインやイラストなど、紙の質感を含めたデザイン要素を含む画像
- ディスプレイやモニターでは映しきれない大きな画像の閲覧
- 貴重な古書や学術資料、あるいは、絵画作品など
- デジタル機器を用いず画像を保存する
昨今は、電子化やペーパーレス化が進んだこともあり、画像を印刷して紙媒体で保存する方法は減りつつあります。
しかし、デザインや古書などのように、敢えて画像を紙で保存するという方法が用いられることの背景には、「紙でしか扱えない」という差別化された目的があるケースが見られます。
画像を紙媒体で保存する方法の特徴
画像を紙媒体で保存する特徴としては、紙の質感や写真の色味など、画像の品質を保つことができるうえに、物理的に手にとって見返すことが可能です。
ただし、物理的な紙媒体で画像を保存する場合、紛失や破損のリスクがあることに注意しましょう。
また、画像を紙媒体で保存する場合、印刷のためのインクや用紙代、保管場所のコストがかかるというデメリットがあります。
画像の保存方法:端末に保存する
画像をパソコンやスマートフォンなどの端末に保存する方法の、主な用途と特徴について見ていきましょう。
画像を端末に保存する際の主な用途
画像を端末のストレージに保存する際は、主に以下のような用途が挙げられます。
- インターネット通信がない環境で画像を保存する
- スマートフォンで撮影した画像を手っ取り早く保存する
- ケーブルを用いてスマートフォンで撮影した画像をパソコンに保存する
画像をデバイスに保存する方法は、難しい操作を必要としないので、画像の保存方法としての難易度は低めです。
画像を端末に保存する方法の特徴
端末に保存する際の大きなメリットは、オフライン環境でも保存できることです。
電波の届きにくい山間部や建物が入り組んだ地下街などで、画像を保存しておきたい際に、手っ取り早く画像を保存できることが特徴です。
また、画像を受信する際の通信料や、保存に対する維持費がかからないというメリットがあります。
一方で、端末に保存できるデータ容量には限界があり、保存した画像が端末のストレージを圧迫することで、端末の動作が重くなるといった影響を及ぼす可能性もあります。
さらに、保存先が端末のみである場合、端末が壊れてしまった際に、保存している画像が取り出せないこともあるので注意が必要です。
画像の保存方法:外部メモリに保存する
SDカードやHDDなどの外部メモリに保存する方法で、主な用途や特徴について解説します。
画像を外部メモリに保存する際の主な用途
画像を外部メモリに保存する際の、主な用途として以下のような事例が挙げられます。
- スマートフォンの内部ストレージに保存している画像を、パソコン経由でUSBメモリやHDDに保存する
- パソコンにUSBメモリを差し込む、あるいは、ケーブルを用いてパソコンと外付けHDDをつないで保存する
- microSD対応のandroid端末で、画像をmicroSDに保存する
android端末の中には、端末自体にmicroSDメモリーカードスロットを搭載しているものもあります。
この場合は、端末に保存する方法と同様に、画像を簡単に保存することが可能です。
画像を外部メモリに保存する方法の特徴
外部メモリに画像を保存する際も、端末に保存するときと同様に、オフライン環境で比較的簡単に保存できることが特徴です。また、大容量の画像でも保存できるというメリットがあります。
一方で、USBメモリの紛失による情報漏えいのトラブルは、たびたび問題になっていることからも、画像の保存方法としてはリスクが高いことを認識しておきましょう。
また、外部メモリには寿命があり、故障してしまった場合には、画像の取り出しには復元ソフトを購入したり、専門業者に依頼したりするなどのコストが発生してしまうことにも注意が必要です。
画像の保存方法:クラウドに保存する
昨今、注目されている画像の保存方法で、クラウドに保存するという方法があります。
クラウドを利用した画像の保存方法の、主な用途や特徴について解説します。
画像をクラウドに保存する際の主な用途
画像をクラウドに保存する際には、以下のような用途が挙げられます。
- 画像を複数の相手と共有して共同編集する
- 多様な端末や場所から画像を保存する
- 物理的に距離の離れた相手とスピーディーに画像を共有する
クラウドに保存された画像は、実際にはクラウドサービスが利用するデータセンターのサーバー上に保存されています。
テレワークの普及が進む昨今、場所や端末を意識しなくても利用できるクラウドは、現代の働き方と相性がよい方法です。
画像をクラウドに保存する方法の特徴
画像をクラウドに保存する際は、基本的にオンライン環境にあることが前提となります。
クラウド上にデータを保存、あるいは、共有できるオンラインストレージサービスでは、データサイズの大きな画像でも、スピーディーにアップロードして共有できることが特徴です。
ビジネスに特化したサービスであれば、セキュリティ性が高いので、機密性の高い画像でも、安心してアップロードすることができます。
オンラインストレージサービスの中には、無料で利用できるものもありますが、保存可能なデータ容量が少ない、オプションがつけられない、など不便に感じる部分もあるでしょう。
仕事で画像を保存するのであれば、十分な容量が確保できる有料プランを利用することをおすすめします。
ただし、クラウドサービスの多くはサブスク利用になるため、毎月の利用料が発生します。
ほかのクラウドサービスと機能やサービス内容に被る部分がないかを注意して、無駄なコストが発生しないように利用しましょう。
安全で効率のよい画像の保存方法ならオンラインストレージがおすすめ
画像を保存する方法のなかでは、オンラインストレージがおすすめです。
仕事で扱う画像は、解像度が高い画像を取り扱うこともあります。データサイズの大きい画像が端末の内部ストレージを圧迫してしまうと、スマートフォンやパソコン自体の動きが遅くなってしまうこともあります。
一方、オンラインストレージであれば、画像を保存するための十分なデータ容量を確保することができます。
また、内部ストレージに保存するような感覚で、簡単にクラウド上に画像を保存することも可能です。
物理的な紙や外部メモリを必要としないので、インターネット環境があれば、いつでもどこでも保存された画像にアクセスできます。
国産オンラインストレージ「セキュリティSAMBA」では、画像はもちろん、仕事で扱うデータを安全に保存、共有することが可能です。
ビジネスに特化した無料から使えるセキュアSAMBAのご利用をご検討ください。