企業や組織においてクラウド移行はDXに向けての重要な一歩です。
クラウド移行は様々な要素を考慮する必要があるため、適切な手順で行わなければいけません。
スムーズなクラウド移行を実現するための基本的なクラウド移行手順を確認していきましょう。
資料ダウンロード

機能や料金、解決できる課題までわかる資料を、無料でダウンロード!
お申込みはこちら

こちらからお申し込みで、セキュアSAMBAの機能を無料でお試し可能!
クラウド移行とは
クラウド移行とは、従来のオンプレミス環境からクラウドサービスを利用する環境への移行のことを指します。
従来のオンプレミス環境では、自社でサーバーやネットワークを構築・運用する必要がありますが、クラウド移行を実行することで、インフラやアプリケーションをクラウド上で利用することができます。
自社でサーバーやネットワークを構築・運用すると高い初期コストや運用コストがかかりますが、クラウド移行することで削減することが期待できます。
また、自社サーバーの場合は、リソースの変更を行いたい場合、機器の入れ替えや部品の交換が必要になりますが、クラウドの場合必要に応じて申し込みだけでリソースを柔軟に追加・削減することができるため、拡張性も優れています。
このことからクラウド移行は企業にとってコスト削減、業務効率向上などが期待できるためクラウド移行に向けた動きが拡がってきています。
スムーズなクラウド移行を行い、セキュリティを担保するためにもクラウド移行の手順を理解することはとても重要です。
クラウド移行手順:現状分析
現状分析は、クラウド移行前のシステムやアプリケーション、データ、セキュリティなどを評価し、クラウド移行の準備を行うことを指します。
クラウド移行の手順として始めの方にしておくべきものといえるでしょう。
アプリケーションやデータを洗い出す
まずは現在利用しているシステムやアプリケーション、データなどを洗い出します。
移行可能なものと不可能なものを決定する
洗い出したものからクラウド移行可能なものと不可能なものを決定し、移行可能なものの中でも優先順位を決定します。
リスクや障害の可能性を評価する
クラウド移行に伴うリスクを評価し、リスクマネジメント戦略を策定します。
データの損失やシステムの停止の可能性やそれによる影響などを洗い出します。
クラウド移行手順:移行先の決定
移行先の決定は、クラウドサービスを選定して移行先のクラウド環境を確定することを指します。
クラウド移行した後に使う主なサービスということになるので適したものを選ばなければいけません。
コストや機能性を比較検討する
ニーズや要件に合ったクラウドサービスをピックアップし、コストや機能性を比較します。
セキュリティやSLAなどの要件を確認する
信頼性、可用性、パフォーマンス、セキュリティなどの要素も重要です。
機能面だけ見るのではなく、セキュリティやSLAなどもしっかりと確認しましょう。
クラウドサービスの選定
要件を満たし、納得できるコストで信頼性のあるサービスを選定しましょう。
サポートの充実や他社の導入実績が充実していると安心できます。
クラウド移行手順:移行計画の策定
移行計画は、クラウド移行の範囲やスケジュール、リソースなどの計画などを明確にすることを指します。
クラウドサービスを導入したら即移行が完了しているなどということはあまりないので、併用や移行しないもの、移行期間などを慎重に考えなければいけません。
移行期間や範囲、手順、担当者を決定する
移行の対象となるシステムやアプリケーション、データ、およびリソースを明確に定義し、移行の範囲や優先順位を決定します。
また、誰が担当するのかや必要なシステムやツールなどのリソースや実施に進めるための手順も計画します。
移行中のシステム監視や障害対応の体制を整える
移行中に何かあった場合には、既存の業務に影響を及ぼしたり、クラウド移行が滞る可能性があります。
システム監視や障害対応の体制を整えることで万が一の事態に備えることが重要です。
移行後のシステム運用や保守のプロセスを検討する
システム監視や障害対応の体制を整える必要があるのは移行中だけではありません。
移行後も運用や保守体制が必要だったり、どのように行うかのプロセスの整理も事前にしておく必要があります。
クラウド移行手順:データ移行
データ移行は、既存のシステムやアプリケーションからクラウド環境にデータを移動することを指します。
ここからが実際に移行する作業ということもできるかもしれません。
データのバックアップを取得する
移行するデータのバックアップを取得します。
事前に移行ツールの選定や方法、検証を済ませておくことが重要です。
移行先に合わせたデータの変換や整形を行う
移行元のデータをそのまま移行先に移し替えられることは多くありません。
移行先に合わせてデータを変換したり整形を行ったりといった加工処理が必要になるケースがほとんどです。
移行先のフォーマットに沿って正確に慎重に加工しましょう。
移行中のデータ整合性を確認する
データのバックアップや加工処理を行っている間に、データの整合性が崩れていないかの評価を行いましょう。
データ移行に失敗した場合に、移行自体が失敗したのか移行データに問題があったかの切り分けもすぐにできるようになる利点もあります。
クラウド移行手順:本番移行
本番移行は、実際のシステムやアプリケーションをクラウド環境に移行することを指します。
これが済めば今後は移行したクラウド環境を使用していくことになり、最終局面といってもいいかもしれません。
移行前の最終確認を行う
移行の日時やタイミング、移行体制やリソースを確認することはもちろん、移行するデータの準備が完了していること、移行手順に問題がないこと、既存システムや業務への影響がないことなどの最終確認をします。
移行作業を実施する
本番移行を実施します。
計画された日時やタイミングに従って、システムやアプリケーションをクラウド環境に移行します。
移行の進捗は随時管理して問題が発生した場合には適切に対処する必要があります。
移行後の動作確認や障害対応を行う
本番移行後にシステムやアプリケーションの動作を確認し、必要に応じて修正を行います。
移行後のデータの整合性や各種設定なども確認し、移行が正常に完了したことを確認します。
クラウド移行手順:アフターフォロー
アフターフォローは、本番移行後にシステムやアプリケーションの運用や監視、問題解決、および改善を行うことを指します。
移行することがゴールではなく、クラウドに移行してからがスタートでもあるので、日々を通じて改善をしていくことが求められます。
移行後のトラブルや不具合に対応する
本番移行後に発生した問題に対して適切に対処し、解決を行います。
また、改善のための施策を検討し、システムやアプリケーションの機能や性能の向上を図ります。
移行後のシステム監視を行い、必要に応じて改善する
移行したシステムが安定稼働してからも、定期的にシステム監視を行う必要があります。
改善点の発見やトラブルが発生した場合は適切な対応を講じましょう。
クラウド移行はクラウドストレージからがおすすめ
クラウド移行は綿密な計画と評価を行って確実に実行する必要があるため、ハードルが高く、クラウド移行を踏み切れない企業も多いです。
そんな場合にはまず、クラウドストレージからの移行がおすすめです。
クラウドストレージは、インターネットを介してクラウド事業者が提供するストレージを利用するサービスで、データをクラウド上に保存し、いつでもどこでもアクセスできる便利さや、データの冗長性やバックアップの自動化などのメリットがあります。
また、既存システムとの連携もあまり影響がないため、切り出してクラウド移行できる要素のひとつです。
クラウドストレージであるセキュアSAMBAは、アクセス経路とファイルが全て暗号化されていて、ログ管理や二段階認証などセキュリティ機能も豊富で強固なセキュリティで安心して利用することができます。
クラウド移行の第一歩として無料から使えるセキュアSAMBAの利用してクラウド移行のメリットを獲得してみてはいかがでしょうか。