1.クラウドストレージとは
そもそもクラウドとは、インターネット経由でデータセンターやサーバーを利用することや、そのサーバーを指します。ソフトウェアなどの機能をネット越しに提供する方法で「クラウドコンピューティング」とも呼ばれており、場所に関係なくネットワークを通していることを意味するクラウド(雲)が由来です。
クラウドで提供されるサービスは社内SNSや管理ツール、メールアプリなど多岐にわたります。そのうち「クラウドストレージ」とは、記憶装置の機能を提供するサービスで、DVDやUSBメモリ、ハードディスクなどのデバイスを使わずにデータを保管することができます。
2.クラウドサービスで考えられるデメリット
社内で専用のネットワークを構築する必要がなく、データ保管やファイル共有には欠かせないクラウドストレージ。情報の保管・共有はどのような業界でも重要であり、運用コストを下げられるため企業にとって画期的なサービスです。一方、「外部につながっている」ため、自社構築のシステム(オンプレミス型、プライベートネットワーク)より安全面に不安があるイメージが残っているようです。
セキュリティに不安がある?
企業の信用を失わないために、何としてでも避けたいのが情報漏えいです。企業秘密はもちろん、顧客リストや個人情報の流出は重大な損失につながる恐れがあります。
かつては企業内部のネットワークであるオンプレミス型システムが、クラウドより安全性が高いとされてきました。しかし、クラウドのセキュリティは年々強化されてノウハウも蓄積されているため、低コストで高いセキュリティを実現できるサービスに変わりつつあります。
サービスを選ぶ際に特に重視すべきなのは、
「暗号化通信されているか」
「ウイルスチェック機能があるか」
「アクセス制限、端末認証があるか」
「アクセスログが取得できるか」
の4点。暗号化やウイルスチェックで情報が守られていることはもちろん、アクセスの管理やログの確認で人的ミスを防ぎ、問題が起きてもすぐに対処できるようになっているかを確認しましょう。セキュアSAMBAではこれらの機能がすべて標準搭載されているので、テレワークやBYODも不安なくご利用いただけます。
カスタマイズの自由度は?
ひとつの企業専用のシステムに比べ、クラウドサービスは幅広い企業のニーズに対応するためカスタマイズがしにくいと思われるかもしれません。しかし、セキュアSAMBAでは4つの基本プランに加えてカスタマイズプラン「SMB-P」をご用意しており、サーバーの容量やユーザー発行数や、オプションではVPN同時接続数追加や世代バックアップなど、法人ごとの実情に合わせたオーダーをしていただけるようになっています。
クラウドストレージは気軽に利用できる無料のサービスも多くあります。このようなサービスは個人での使用に向いており、限られたデータ容量・プランであることが一般的です。そのためクラウドストレージ=カスタマイズ性が低い、という場合もあります。しかし法人向け・有料のクラウドサービスは仕事のニーズに応える機能や安全性を備えていますので、融通が利かないという心配はあまり必要ないでしょう。
カントリーリスクって?
クラウドサービスで見落としがちなポイントに、データセンターの所在地があります。データセンター(サーバー)が海外にある場合、現地の法規制を受けたり、治安情勢によって安全性が左右されたりする「カントリーリスク」が生じる可能性があります。
セキュアSAMBAのデータセンターは、AWS(アマゾンウェブサービス)の東京リージョン。アメリカ政府機関やNASAも利用する最高レベルのサービス環境を、日本国内で問題なく使うことができます。24時間体制の障害対応で常に高い可用性を確保し、電話・メールでのお問い合わせ窓口も開設しているため安心です。
3.セキュリティ重視のクラウドで安心を
クラウドサービスのデメリットは、近年大きく改善されています。特にセキュアSAMBAはセキュリティを強化しているため、普段の業務でのファイル共有はもちろん、テレワークなど多様な働き方もしっかりと支えていきます。
セキュアSAMBAがデータセンターとして採用しているAWSでは、近年厳格な規制基準でのセキュリティ運用が強化され、品質の高い情報管理が求められる金融業界での導入も相次いでいます。特にコンプライアンス要件が課される医療情報などを扱う場合、データセンターのセキュリティレベルはそのまま信用に影響するといってもいいでしょう。クラウドサービスは「コストを抑えつつ高品質のセキュリティを実現できるか」という視点で選ぶことが大切です。