どんな手段がある?バックアップの保存方法
パソコンやスマホなどのデータを、他の端末やオンラインストレージに保存することをバックアップといいます。バックアップになじみがない場合も、GoogleDriveやiCloudといった無料のオンラインストレージにバックアップがあるというユーザー・企業も少なくありません。
オンラインストレージを活用してバックアップを行うメリットは、パソコンやスマホが故障した際に復旧できる点です。また、写真や動画などのファイルを誤って削除してしまうこともあります。そのような際、オンラインストレージにバックアップがあればデータをダウンロードできます。
オンラインストレージ以外にもバックアップには様々な方法があります。たとえばHDDやUSBといった記憶媒体を活用することも可能です。これらの媒体はオンラインストレージと違い、ユーザー登録を行わずにバックアップできます。
一方オンラインストレージを活用するメリットは、データの紛失をしにくいという点です。オンライン上と端末内、使いやすいバックアップ方法を選びましょう。
オンラインストレージとはそもそも何?
オンラインストレージとは、オンライン上のフォルダやサイトに画像などのファイルをアップロードできるサービスです。freeで使える無料版から、料金のかかる有料版まで様々で、クラウドストレージともいいます。
具体的なオンラインストレージサービスとして、Mac製品の多くはiCloudアプリに対応していますし、Dropboxを利用する企業・個人も少なくありません。Amazonは2016年にAmazon Web Serviceというオンラインストレージサービスの提供を開始し、現在はプライムフォトというオンラインストレージサービスも提供しています。
またバックアップ用のオンラインストレージを必要とするのはスマホだけではありません。PS4などのゲーム機にもデータをバックアップできる無料のオンラインストレージサービスがあります。
オンラインストレージの用途はバックアップや各種データを保管する場所として使用されることが多く、サービスによってはTBをこえる容量のオンラインストレージもあります。個人では容量の大きなオンラインストレージはあまり必要ありませんが、法人向けオンラインストレージは比較対象も様々です。
オンラインストレージにバックアップデータを保管する場合には、1つのオンラインストレージサービスの機能や特徴に注目するのではなく、複数のオンラインストレージを比較し、バックアップ用として検討・決定するべきです。
しっかりと見比べ、バックアップに最適なオンラインストレージを選択しましょう。
バックアップに必要なオンラインストレージ機能一覧
オンラインストレージでバックアップを行う際、複数のメンバーで写真などのファイルを共有し、データを送ることを想定する必要があります。長期的にバックアップ用として活用するにあたり、オンラインストレージの「価格」、「セキュリティ」、「容量」といった機能はしっかりと検討すべきです。
導入する際には評判も確認し、バックアップ用のオンラインストレージを選定しましょう。無料では大きな容量のオンラインストレージは使用できませんし、容量無制限のオンラインストレージを安い価格で使用するのは難しいでしょう。
バックアップ用のオンラインストレージを、価格をおさえて使用したい場合はNASというファイルサーバーを活用する方法もあります。NASは専用の端末を介してオンラインストレージのようにネット上にデータをアップロードできるもので、端末が必要な代わりにオンラインストレージよりも低価格で使えるという特徴があります。
バックアップにオンラインストレージを活用する場合には、セキュリティの強固さを確認しつつ、価格と容量のバランスを比較することが大切です。
無料のオンラインストレージでは機能も限られていて、バックアップ用には適さないという場合もあります。バックアップ用のオンラインストレージを活用する際にはあらかじめ使用方法や機能を確認しておくことをおすすめします。
また、企業内でオンラインストレージをバックアップ用として使用する場合は、複数のメンバーで使用することになるでしょう。オンラインストレージを活用してバックアップを行う際には、使用者全員でバックアップ用オンラインストレージに必要な機能を確認し、話し合っておくことが大切です。
選ぶ時のポイントとは?
上記の通り、オンラインストレージをバックアップ用に使用する際には価格と容量を検討する必要があります。また、オンラインストレージの中には自動的にデータを同期するものもあり、いちいちバックアップデータを作らなくて良いものもあります。
一方でオンラインストレージにアップロードする前にデータを圧縮し、容量を節約したいと考える場合もあると思います。オンラインストレージをバックアップ用に使用する際には自動/手動のどちらが使いやすいかを検討しておきましょう。
さらに、オンラインストレージにバックアップを保管する場合、オンラインストレージのサーバーがどこにあるかも重要なポイントです。
というのも、災害発生時、自社のオフィスとオンラインストレージのサーバーが同じエリアにある場合、災害によって、オフィスの端末内にあるデータと、オンラインストレージのバックアップデータが同時に損失してしまう恐れがあるからです。
そうなってしまうと、オンラインストレージにバックアップを保管する意味がなくなってしまいます。そのためバックアップ保管用にオンラインストレージを活用する際には、バックアップデータの保管先となるサーバーのありかについても確認・検討が必要です。
上記のことを踏まえ、バックアップ用オンラインストレージを選ぶ際には次の点に注意することをおすすめします。
<バックアップ用オンラインストレージを選ぶポイント>
・価格
・容量
・セキュリティ
・アップロード方法
・オンラインストレージデータサーバーのありか
バックアップ用オンラインストレージは長期的に使用するサービスです。利用を検討する際には上記のポイントに注意し、最適なオンラインストレージを選びましょう。