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オブジェクトストレージ

オブジェクトストレージとは、データをオブジェクト単位で扱うストレージ(記録媒体)のことです。オブジェクトとは、情報のひとまとまりを指します。オブジェクトストレージでは情報をひとまとまりごとに保存するため、ディレクトリ(階層)という概念がありません。そのため、巨大なデータや大量のデータを管理しやすいというメリットがあります。なお、他にはファイル単位のデータをディレクトリに分けて保存するファイルストレージという方式があります。

ファイルストレージとオブジェクトストレージの違い

ファイルストレージとオブジェクトストレージの違いは、保存するデータの形式およびデータの管理形式にあります。ファイルストレージではデータをファイルとして保存し、その保存場所によって区別します。ファイルストレージ形式は書き換えの少ないファイルを保存する場合に向いており、ファイルにアクセスしやすいという利点がありました。

しかし、時代の流れと共に大容量のデータを保存する必要性が出てきたため、ディレクトリごとに容量が限られているファイルストレージ形式では次第に対応しきれなくなりました。

そこで主流になったのがオブジェクトストレージです。オブジェクトストレージ形式では、データにIDとメタデータを添付して保存します。このIDとメタデータでデータを参照するため、ディレクトリという概念で管理する必要が無くなりました。 また、ディレクトリが存在しないため保存できる容量も制限はありません。

今後も大容量のデータを保存するシーンは増えると予想されるため、オブジェクトストレージの利用頻度もまた増加していくでしょう。

オブジェクトストレージのメリットとデメリット

オブジェクトストレージを利用するメリットとして、まず大容量のデータを保存できる点が挙げられます。
また、オブジェクトストレージはHTTP通信によるアクセスが可能です。HTTP通信はインターネットで使われるプロトコルと同じであるため、インターネットからのアクセスも可能です。そのため、より多様なアクセス方法が可能になります。
さらに、データ保存のコストが安く済む点があります。オブジェクトストレージは大容量のデータを安価に保存する機能が求められるため、コストの削減につながります。
デメリットとしては、大容量のデータを扱うためにアクセス速度が比較的遅いことが挙げられます。頻繁な更新を伴うデータを扱う場合は、別のストレージ形式の利用がおすすめです。

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