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用語集
MACアドレス
MACアドレスとは、ネットワーク関連機器1台1台に割り当てられた識別番号のことです。別名「イーサネットアドレス」「物理アドレス」などとも呼ばれます。MACアドレスは16進数で、数字またはアルファベットを2桁ずつハイフン(-)またはコロン(:)で区切り、「00-11-22-1A-AA-BB/00:11:22:1A:AA:BB」のように表記します。前半の6つの数字またはアルファベットの部分はベンダーID部と呼ばれ、機器メーカーごとにコードが決まっているため、表記を見てメーカーを特定することが可能です。
IPアドレスとの違い
MACアドレスに似たものに「IPアドレス」があります。IPアドレスは、インターネット上でパソコンやスマートフォンなどの機器に割り当てられる識別番号で、住所のような役割を果たします。MACアドレスも、IPアドレス同様に住所のような役割があるものの、両者には決定的な違いがあるのです。
MACアドレスは、LANカード、ルータ、ハブなどのネットワーク機器に割り当てられます。実際にデータ通信を行う際、最終的にはパソコンなどのコンピュータ同士、つまりIPアドレス間のやり取りになりますが、行き来するデータは途中でルータやハブなどの機器を経由しています。機器から機器へのデータ移動の際に、MACアドレスによって、次のデータの引き渡し先を判別するという仕組みです。
データを宅配便の荷物に例えると、IPアドレスが送り先の住所、MACアドレスが宅配便の営業所や配送センターなどといった経由地の住所であるといえます。これがMACアドレスとIPアドレスの大きな違いです。
数字またはアルファベットで表記されるMACアドレスの前半部分は機器を製造したメーカーのIDですが、後半部分は機種IDおよびシリアルIDであるのが一般的です。機種IDおよびシリアルIDは、すべて異なる番号を機器メーカーが割り当てるため、MACアドレスが重複することはありません。
また、MACアドレスは固定番号であるため、IPアドレスのように変更や書換えができません。ネットワーク機器によっては書換え可能ですが、変更によって万が一ほかの機器とMACアドレスが重複した場合、システム障害やエラーを引き起こすリスクがあるため、注意が必要です。