オンラインストレージを企業で導入する際やプライベートで契約する際、どのくらいの容量が必要か悩むことがあります。
容量が足りない場合は、利用プランの見直しをしなければいけませんし、容量が余り過ぎる場合は無駄になっているとも言えます。
画像や動画など容量の大きなデータを多く保存したい場合によく目安とされるのが、1TB(テラバイト)です。
1TBとは具体的にどのくらいの容量なのか、オンラインストレージで1TBの容量が必要な企業やユーザーの特徴について、わかりやすく解説します。
オンラインストレージの1TBはどのくらいの容量?
TB(テラバイト)は情報量を表す単位のひとつで、より細かい単位に直すと以下のようになります。
1TB(テラバイト) = 1,000GB(ギガバイト) = 1,000,000MB(メガバイト)
つまり、容量64GBの一般的なスマートフォンであれば約16台分、256GBのノートPCであれば約4台分に換算できます。
オンラインストレージが1TBの容量で十分かどうかは、普段どのような容量のデータを扱うことが多いのかという点から考える必要があります。
1,200万画素・4.5MBの画像なら22万点
画像は画素数によって1枚のデータ量が異なります。
一般的にスマートフォンで撮影したものは800万~2,000万画素、デジタルカメラで撮影したものは1,200万~2,400万画素といわれています。
1,200万画素の画像であれば1枚あたり約4.5MBのデータ量で、1TBの容量があれば約22万枚保存することができます。
フルHD・30分・4GBの動画なら250点
動画の場合は解像度と時間によってデータ量が異なります。
フルHDと呼ばれる1,920×1,080ピクセルの動画の場合、一般的には30分の長さで約4GBの容量になるといわれており、1TBの容量があれば約250点保存することができます。
1MBのExcelなら100万点
ビジネスシーンでの利用が多いExcelは、入力データの量やシートの枚数、挿入画像の数などによりデータ量が大きく異なります。
1シートに印刷用紙1枚分ほどの数値や文字列が入力されているだけであれば100KB(0.1MB)にの満たないものもありますが、複数のシートにさまざまなデータを入力している管理台帳のようなExcelの場合は10MBを超えることもあるでしょう。
1TBの容量に対し、1MBのExcelなら約100万点、10MBのExcelなら約10万点保存することができます。
200KB(0.2MB)のWordなら500万点
WordもExcelと同様に挿入画像の数などによりデータ量が異なりますが、文字入力が中心の5ページ以下のファイルの場合、1MBを超えることは多くないでしょう。
Word1点のデータ量を0.2MB(200KB)と仮定すると、1TBの容量があれば約500万点保存することができます。
オンラインストレージに1TBの容量が必要な企業やユーザー
扱うデータの内容や量、オンラインストレージを利用する目的で必要な容量は変わってきます。
オンラインストレージを利用する際に1TBの容量が必要な企業やユーザーの特徴を見ていきましょう。
バックアップをとりたい
オンラインストレージの用途のひとつに、業務サーバーやシステム、PCなどのバックアップデータの保存先として活用する方法があります。
ファイルバックアップを複数世代保存しておきたい場合や、アプリケーションやユーザー設定などシステム全体を網羅するイメージバックアップを頻繁におこないたい場合は、1TB、もしくはそれ以上の容量が必要になることがあります。
毎月多くのファイルを作成する
画像や動画、10MBを超えるExcelなどのファイルを毎月たくさん作成する場合は、1TBの容量を確保しておくと安心です。
ビジネスシーンであれば図面を多く取り扱う会社や、顧客や案件ごとにフォルダやファイルを作成する会社が該当するでしょう。
画像や動画の取り扱いが多い
画像や動画の作成・保存が多く、特に画素数や解像度が高いものにこだわる場合は、1TBの容量が必要です。
動画作成をする機会や動画の共有をする機会もビジネスシーンで増えていますので、動画を扱う場合は容量が多いオンラインストレージがあると便利でしょう。
個人利用の場合、ゲームをする際に録画ソフトでキャプチャを撮るユーザーや、動画編集をおこなうユーザーは、1TBかそれ以上の容量が必要になることが多いでしょう。
データの削除・整理は基本的にしない
毎月新しく作成されるファイルの量が多くても、データの削除や整理を頻繁におこなう場合はオンラインストレージの容量を削減できます。
しかし、削除や整理は基本的におこなわない、または蓄積していくことを前提とした利用方法をする場合は、1TBのような大きな容量が必要になるでしょう。
書類の電子化を進めている
紙で保存していた資料をデジタルファイルに変換する書類電子化を進めていくと、膨大な量のデータの保存先が必要になります。
また、書類電子化を進めている企業の多くでは、新たに作成する業務上の資料もデジタルデータであり、それらもあわせて保存できる容量が求められるため、1TBのオンラインストレージが必要になる可能性があります。
1TBのオンラインストレージを選ぶポイント
オンラインストレージで1TBの容量を必要としている企業やユーザーの場合、取り扱うデータの容量が大きいか、データの数が多いことが想定されます。
容量の大きなデータや多数のデータを扱う場合に、オンラインストレージを選ぶポイントを確認していきましょう。
必要なデータ量を考える
オンラインストレージを選ぶ際は、現在のストレージの使用量から、今後必要なデータ量を考える必要があります。
現在利用しているストレージの記録を1カ月ごとにとり、ひと月にどのくらいの容量が増えているかを算出して、将来的に必要な容量を考えるのもよいでしょう。
オンラインストレージの容量は契約の変更で増やすことができますが、使用量は基本的に毎月増えていく前提とし、初回契約の容量で1年ほどの利用に対応できるものを考えてみましょう。
データ通信がスムーズにおこなえるか
容量の大きなデータや数多くのデータを取り扱う場合、通信速度が遅いものだと、業務効率の低下やオンラインストレージ利用中のストレスに直結します。
データ通信がスムーズにおこなえるかどうか、フリープランやトライアルで実際に利用して確認することが望ましいでしょう。
ファイル共有が容易におこなえるか
ビジネスシーンの業務効率化に必須とされているのが、オンラインストレージのファイル共有機能です。
特に取引先や協力会社など、社外の相手とのファイル共有にオンラインストレージを活用することで、メールにファイルを添付する手間や重たいデータの読み込み時間を省くことができます。
この際、フォルダごとのアクセス権限の設定やURLの生成が容易におこなえるオンラインストレージであれば、さらに効率よく共有がおこなえます。
操作性が優れているか
オンラインストレージの操作性のよさは、導入時に社員がスムーズに理解できるか、また取引先や協力会社とファイル共有をおこなう際に相手が負担なく利用できるかという点に影響します。
実際の使用感を試したうえで、わかりやすいUIのものや、少ないクリック数で目的の動作がおこなえるものを選ぶとよいでしょう。
セキュリティ対策が充実しているか
ビジネスでオンラインストレージを利用する際に必須なのが、セキュリティ対策です。
データやアカウントの漏えい、不正アクセスやデータの消失などに対応できる機能がどのくらい備わっているか、またオプションではなく標準機能として搭載されているかどうかをしっかり確認しましょう。
容量の追加にかかる料金を比較
1TBもの容量が必要な企業やユーザーの場合、今後もどんどんデータ量が増え、容量の追加をおこなわなければならなくなる可能性が考えられます。
契約の変更やオプションの追加により容量を増やす際にかかる金額がいくらなのか、その他の月額料金とあわせるといくらくらいになるのかを比較して検討しましょう。
1TBのオンラインストレージならセキュアSAMBA
1TBのオンラインストレージは、1,200万画素の画像なら約22万点、30分のフルHD動画なら約250点、10MBのExcelなら約10万点を保存することができます。
バックアップをとりたい企業や、画像や動画を多く取り扱うユーザーは、1TBのオンラインストレージの利用を検討してみるとよいでしょう。
オンラインストレージを選ぶ際は、容量の大きなデータでもデータ通信やファイル共有がスムーズにおこなえるか、セキュリティや操作性が優れているかなどの点を確認しましょう。
オンラインストレージのセキュアSAMBAは無料のフリープランを設けている他、プラン外の1TB以上の容量の利用に関しましてもご相談を受け付けています。
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