ストレージがいっぱいになったときの対処法は?スマホ・PCのやり方
目次[非表示]
- 1.ストレージとは?まず基本を押さえよう
- 2.ストレージとメモリの違い
- 3.ストレージの種類(HDD・SSD・オンラインストレージなど)
- 4.ストレージがいっぱいになったらどうなる?
- 4.1.ファイルや写真の保存ができなくなる
- 4.2.アプリの動作が遅くなる
- 4.3.メールの送受信ができなくなる
- 4.4.カメラで撮影できなくなる
- 4.5.システム更新ができなくなる
- 5.ストレージがいっぱいになった時の対処法は?
- 5.1.物理的に解決
- 5.1.1.ストレージの交換
- 5.1.2.ストレージの増設
- 5.1.3.外部ストレージの利用
- 5.2.データの整理と削除
- 5.2.1.不要なファイルの削除
- 5.2.2.不要なプログラムの削除
- 5.2.3.ディスクのクリーンアップ
- 5.2.4.データの移行
- 5.2.5.圧縮して保存
- 5.2.6.キャッシュデータの削除
- 6.ストレージがいっぱいになった場合のデータの移行先
- 6.1.他のサーバーやPCへの移行
- 6.2.外付けHDDやSSD
- 6.3.DVDなどのディスクへの移行
- 6.4.USBメモリやSDカードへの移行
- 6.5.オンラインストレージへの移行
- 7.スマホ(iPhone・Android)のストレージ不足対策
- 7.1.ストレージの空き容量を確認する
- 7.2.不要な写真や動画を削除する
- 7.3.不要なアプリを削除する
- 7.4.クラウドサービス(iCloud/Googleフォト)を活用
- 7.5.ストレージ管理アプリを利用する
- 8.パソコンのストレージ不足対策
- 8.1.ストレージの空き容量を確認する方法
- 8.2.一時保存ファイルを削除する
- 8.3.不要なソフトをアンインストール
- 8.4.M.2 SSDやHDDの増設方法
- 8.5.Windows・Macでのストレージ管理のコツ
- 9.ストレージがいっぱいになったらオンラインストレージへ移行
- 10.オンラインストレージの選び方
- 11.まとめ
デジタルデータは現代の業務に欠かせない存在ですが、その保存先となるストレージの容量には限りがあります。パソコンやスマートフォンのストレージがいっぱいになると、データの保存や動作に支障が出るだけでなく、システムの安定性にも悪影響を及ぼします。
本記事では、ストレージが満杯になった際に起こる主なトラブルや、スマホ・パソコンそれぞれで実践できるストレージ不足の対処法を詳しく解説します。
不要ファイルの整理やクラウドストレージの活用など、効率的なデータ管理のポイントも紹介していますので、ストレージ容量でお困りの方はぜひご参考ください。
>> ダウンロード:ファイルサーバーの容量不足を防ぐ「3つの対策」
ストレージとは?まず基本を押さえよう
「ストレージがいっぱい」というメッセージを見かけても、そもそも「ストレージ」とは何かを正確に理解していないという方も多いかもしれません。
ストレージとは、パソコンやスマートフォンの中でデータを保存しておくための領域のことです。写真・動画・文書・アプリなど、日々使用するさまざまなファイルがここに保管されます。
ストレージとメモリの違い
「ストレージ」と「メモリ(RAM)」はどちらも端末の性能に関わる重要な要素ですが、役割は異なります。
ストレージは、データやアプリなどを長期的に保存するための領域です。電源を切っても中身は消えません。
一方でメモリ(RAM)は、アプリの動作や作業中のデータを一時的に保管するための領域です。電源を切ると内容は消えます。
例えるなら、ストレージは「引き出し付きの棚」で、メモリは「作業中の机の上」のようなものです。保存する場所(ストレージ)と、作業中に使う場所(メモリ)は役割が異なります。
ストレージの種類(HDD・SSD・オンラインストレージなど)
ストレージにはいくつかの種類があり、用途や性能、保存方法に違いがあります。
例えば以下です。
項目 |
詳細 |
HDD(ハードディスクドライブ) |
長年利用されているストレージ形式で、大容量・低価格が特徴。読み書き速度はSSDより遅めです。 |
SSD(ソリッドステートドライブ) |
高速で静音、省電力なストレージ。価格はHDDより高めだが、最近では多くのパソコンに標準搭載されています。 |
オンラインストレージ |
データをインターネット上に保存できるサービス。端末の容量を圧迫せず、他人と共有もしやすいのが利点です。 |
それぞれのストレージの特性を理解することで、今後の容量管理やデータ移行の選択肢がより明確になります。
ストレージがいっぱいになったらどうなる?
ストレージがいっぱいになることで、様々な不具合が起きます。「データの保存ができなくなる」「ソフトウェアのインストールができなくなる」「OSのアップデートができなくなる」などです。
具体的な影響について紹介します。
ファイルや写真の保存ができなくなる
ストレージがいっぱいになると、新しいデータを保存するスペースがなくなることを覚えておきましょう。
写真や動画を撮影した際に「保存できません」というエラーが出たり、ダウンロード中のファイルが停止してしまうこともあります。
アプリの動作が遅くなる
ストレージが逼迫している状態では、動作が重くなります。アプリやOSが一時ファイルを展開・処理するための領域が不足するためです。
特に動画編集アプリや業務用アプリなど、データを多く扱うものは顕著に影響を受けます。
メールの送受信ができなくなる
一部のメールアプリは、送受信に必要なデータもストレージに保存される仕様です。
空き容量がないと「新しいメールを受信できない」「添付ファイルを含むメールが送信できない」といったトラブルが発生します。
カメラで撮影できなくなる
スマートフォンやタブレットでは、ストレージに保存できない状態になると、一部のアプリが利用不可になります。
カメラアプリが起動しない、または撮影できても保存できないこともあるのが事実です。
システム更新ができなくなる
OSやアプリのアップデートには、インストール前後で一時的に大きな容量が必要になります。
ストレージが不足していると、更新ファイルを保存できず、セキュリティ更新や機能改善を適用できない状態になるため注意が必要です。
ストレージがいっぱいになった時の対処法は?
ストレージがいっぱいになった場合の具体的な対処法について、以下で「物理的な解決」と「データの整理」という2つの側面から紹介します。
物理的に解決
ストレージがいっぱいになった時の対処法として物理的に解決する方法を解説します。
ストレージの交換
手っ取り早くいっぱいになったストレージをどうにかするために現行より大きい容量のストレージ自体と交換してしまう方法です。
たとえば、現在100GBのHDDを搭載しているパソコンの場合、200GBのHDDと交換することによって、保存されているデータを整理しなくても100GB分のストレージを利用できることになります。
ただし、データの移行が必要になるので移行の手間がかかったり、交換の際に静電気などによって故障するリスクもあります。
ストレージの増設
ストレージを交換するのではなく、増設する方法です。
たとえば、現在100GBのHDDを搭載しているパソコンの場合、追加で100GBのHDDを増設することで交換と同じように保存されているデータを整理しなくても100GB分のストレージを利用できることになります。
増設の際の故障リスクは交換時と同じですが、大前提としてパソコン本体に増設するための空きスロットがあることが前提となります。
主流であるノートパソコンやモバイルパソコンは小型なので増設できるような空きスロットがあることは稀なので注意が必要です。
外部ストレージの利用
パソコンに内蔵されているストレージには触らずに、外部ストレージを利用する方法です。
外付けHDDや外付けSSDはUSB接続やLAN接続するだけで内蔵HDDと同じようにストレージを利用することができます。
内蔵ストレージの交換や増設のように作業時の故障のリスクはありませんが、物理的なスペースが増えるほか、内蔵HDDと比較して高価なことがデメリットです。
データの整理と削除
ストレージがいっぱいになった時の対処法として、ストレージ自体を整理することで解決する方法を解説します。
不要なファイルの削除
ストレージに保存しているファイルがすべて必要なものとは限りません。
過去使用していたけど現在は不要になったファイルもあれば、一時的に保存していただけのファイルなど、不要なファイルがいくつもあることが多いです。
使わないファイルを削除することで使用可能なストレージ容量を空けることが基本の対処法です。
不要なプログラムの削除
ストレージを圧迫しているのはファイルだけではありません。
インストールしているソフトウェアやプログラム自体もストレージに保存しています。
利用していないソフトウェアやプログラムをアンインストールすることによってストレージの空き容量を増やすことができます。
ディスクのクリーンアップ
ディスクのクリーンアップはWindowsのストレージ管理機能のひとつで、システムが不要と判断したファイルを削除してくれる機能です。
古いプログラムのバックアップやソフトウェアのログ、ブラウザの一時ファイルなどが対象になり、自分でファイル整理をしただけでは補え切れない不要ファイルの整理を行うことができます。
データの移行
不要なファイルやプログラム、ソフトウェアなどを削除するだけでは限界があります。
今は使っていないけど削除するのは躊躇してしまうファイルなども多いと思いますので、思ったよりも削除できるファイルは少ないかもしれません。
そんな場合にはデータを移行することを検討しましょう。
保存されているファイルを別のストレージに移すことで削除しなくても現在のストレージの空き容量を増やすことが可能になります。
圧縮して保存
ファイルをそのまま保存するのではなく、ZIP形式などで圧縮することで使用するストレージ容量を減らせます。
特に複数ファイルをまとめて管理する場合に便利です。メール添付やクラウドへのアップロード時にも扱いやすくなります。
ただし、圧縮率はファイルの種類によって異なるので注意しましょう。動画や画像などは、あまりサイズが小さくならないこともあります。
キャッシュデータの削除
アプリやブラウザの使用中に一時的に保存されるキャッシュデータも、知らないうちにストレージを圧迫する原因です。
定期的にキャッシュを削除することで、動作が軽くなるだけでなく、空き容量を確保できます。
スマホやパソコンにはキャッシュ削除機能が備わっていることが多く、手軽に実行できるのもメリットです。
ストレージがいっぱいになった場合のデータの移行先
ストレージがいっぱいになった場合にデータの移行が必要な場合、どこに移行すればよいのでしょうか。
ストレージがいっぱいになったときの移行先として考えられるものを見ていきましょう。
他のサーバーやPCへの移行
ファイルサーバーや他のPCへの移行です。
そのサーバーやPCのストレージを圧迫する可能性もあったり、自PCと移行先を常時接続していないと、都度利用できないので不便な面もありますが、手軽に移行することができます。
外付けHDDやSSD
外付けのHDDやSSDへの移行です。
物理的なスペースが必要なので邪魔になることもありますが、容量も大きいので安心してデータ移行することができます。
接続するだけで内蔵HDDと同じように違和感なくストレージを利用することができます。
DVDなどのディスクへの移行
DVDやBlu-rayなどのディスクへの移行です。
最近のノートパソコンには光学ドライブが搭載されていないことも多く、外付けのドライブが必要になる場合があります。
また、物理的に嵩張らない、一枚あたりが安価というメリットはあるものの、書き込みにソフトウェアが必要だったり規格によっては書き込みが一度しかできないのでバックアップには良いかもしれませんが、日常利用するストレージにはあまり向いていません。
USBメモリやSDカードへの移行
USBメモリやSDカードは小型で邪魔にもならずに手軽にデータ移行できます。
持ち運びもしやすいですが、小型であるがゆえに紛失もしやすいので注意が必要です。
また、HDDやSSDと比較して容量も少ないのでこちらも日常利用するストレージとしてはあまり向いていません。
SDカードはその規格に対応しているスロットやカードリーダーがない場合は利用できません。
オンラインストレージへの移行
オンラインストレージへの移行が最もおすすめです。
オンラインストレージは、クラウド事業者が提供するストレージを利用するサービスで、インターネットにさえ繋がっていればどこからでも利用できます。
大容量かつクラウドなのでBCP対策としても有効です。
スマホ(iPhone・Android)のストレージ不足対策
スマートフォンのストレージがいっぱいになると、撮影やアプリの使用に支障が出るだけでなく、システムの安定性にも影響します。
ここでは、iPhone・Androidに共通するストレージ不足の対処法を紹介しましょう。
ストレージの空き容量を確認する
まずは、どのくらいのストレージが使用されているのかを確認しましょう。
例えばiPhoneでは「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」、Androidでは「設定」→「ストレージ」などのメニューから確認できます。
どの種類のデータが容量を圧迫しているかを把握することは重要です。最適な対処法を選ぶ手がかりになります。
不要な写真や動画を削除する
スマホのストレージの多くを占めているのが写真や動画です。
ブレてしまった写真や重複している動画など、不要なデータを見直して削除するだけでも容量を大きく確保できます。
削除する前にバックアップを取ることで、大切なデータを失わずに整理することが可能です。
不要なアプリを削除する
インストールしたものの使っていないアプリが多い場合、それらがストレージを無駄に消費している可能性があります。
使用頻度の低いアプリを削除することで、アプリ本体だけでなく関連データもまとめて解放することが可能です。
必要になったときには再インストールできるので、思い切って整理しましょう。
クラウドサービス(iCloud/Googleフォト)を活用
写真や動画は、iCloud(iPhone)やGoogleフォト(Android)といったクラウドサービスに保存することで、端末のストレージを節約できます。
クラウドにバックアップされた写真は端末から削除しても問題なく、必要に応じていつでもアクセス可能です。自動アップロードの設定を有効にすることで、継続的な管理も手軽になります。
ストレージ管理アプリを利用する
ストレージの状態を一目で確認できる管理アプリを利用するのも有効です。
キャッシュの削除や不要ファイルの整理など、複数の対策を一括で行える機能が搭載されていることが多く、初心者にも扱いやすいといえます。
パソコンのストレージ不足対策
業務や日常使用でデータが増え続けると、パソコンのストレージもすぐに圧迫されてしまいます。
ここでは、Windows・Mac両方に対応したストレージ不足の基本的な対策方法を紹介しましょう。
ストレージの空き容量を確認する方法
まずは、現在どれくらいのストレージが使われているのかを確認しましょう。
Windowsでは「設定」→「システム」→「記憶域」または「ストレージ」、Macでは「システム設定」→「一般」→「ストレージ」タブから確認可能です。
何が容量を占めているのかを可視化することで、優先的に削除・移行すべきデータが明確になります。
一時保存ファイルを削除する
パソコンには、一時的に保存された不要なファイルが蓄積されがちです。
Windowsなら「ディスククリーンアップ」や「ストレージセンサー」、Macなら「不要なファイルの削除機能」で簡単に削除できます。
とくにブラウザキャッシュやアップデートファイルなどを削除するだけで、数GBの空き容量を確保することが可能です。
不要なソフトをアンインストール
使用していないソフトウェアがストレージを圧迫している場合も多いため、定期的な見直しが重要です。
Windowsは「アプリと機能」、Macは「アプリケーション」からアンインストールできます。
特に古いゲームや未使用の業務ツールなどは、容量が大きい場合があるため優先的に整理しましょう。
M.2 SSDやHDDの増設方法
ストレージ不足の抜本的な解決には、ストレージ自体の増設も選択肢の一つです。
デスクトップパソコンであれば、M.2 SSDやHDDを追加で取り付けることで容量を拡張できます。
ただし、ノートパソコンは増設が難しい機種も多いため、事前に拡張スロットの有無や対応機種を確認することが重要です。
Windows・Macでのストレージ管理のコツ
Windowsでは「記憶域の管理」や「クラウドへの自動移行設定(OneDrive連携)」、Macでは「最適化ストレージ」機能などが用意されています。
こうしたOS標準のストレージ管理機能を活用することも有効です。自動的に古いデータを整理したり、不要なファイルの通知を受け取れます。
ストレージがいっぱいになったらオンラインストレージへ移行
オンラインストレージであるセキュアSAMBAは、アクセス経路とファイルが全て暗号化されるため、セキュリティも強固で安心して利用することができます。
ログ管理や二段階認証などセキュリティ機能も豊富で、シンプルな操作で直感的に使うことが可能です。
ストレージの容量もプランやオプション追加によって柔軟に変更できるため、ストレージ圧迫時にも臨機応変に対応可能です。
ストレージがいっぱいになった場合のデータの移行先として無料から使えるセキュアSAMBAの利用をご検討してみてはいかがでしょうか。
オンラインストレージの選び方
オンラインストレージを選ぶ際は、「容量」「セキュリティ」「操作性」「料金体系」など、複数の視点から比較することが大切です。
まず、自分がどの程度のファイルを保管・共有したいのかを把握したうえで、必要なストレージ容量が確保できるサービスを選びましょう。
主に以下の項目で比較しつつ、決めることをおすすめします。
比較項目 |
内容 |
容量 |
無料プランで使える容量、有料プランで拡張できる容量に注目 |
セキュリティ |
通信・保存時の暗号化、アクセス権限設定、ログ管理、二段階認証の有無など |
操作性 |
ファイルのアップロード・共有・検索のしやすさ、UIのわかりやすさ |
料金プラン |
無料プランの有無、容量や機能に応じた有料プランの月額費用 |
対応端末/OS |
Windows・Mac・iPhone・Androidなど、利用端末やOSへの対応状況 |
共有機能 |
特定ユーザーとの共有、パスワード付きリンクの発行、期限付き共有など |
バックアップ機能 |
自動保存やバージョン管理の有無、復元機能の充実度 |
サポート体制 |
メール・電話・チャット対応の有無、サポート対応時間 |
法人利用の適正 |
ユーザー管理、権限設定、ログ監視など業務用途での使いやすさ |
無料プランから試せるサービスも多いため、実際に使いながら自社や個人の用途に最適なサービスを見極めるのが効果的です。
まとめ
ストレージは、業務や日常生活に欠かせないデジタルデータの保管場所として重要です。
しかし容量には限りがあり、ストレージがいっぱいになるとファイル保存やアプリの動作、メール送受信など、あらゆる面に支障が出てしまいます。
パソコンやスマートフォンそれぞれに合った方法で、不要なデータの削除や外部ストレージの活用、オンラインストレージへの移行などを行うことが、快適な作業環境を維持するためのカギです。
とくにクラウド型のオンラインストレージは、セキュリティ性や拡張性の高さから、今後のスタンダードな選択肢となるでしょう。ストレージ不足に悩まされたときは、無料から使えるセキュアSAMBAを検討してみてください。