NASは故障することがあるもので、寿命もあります。
NASを利用しているユーザーにとって、故障の原因や種類を理解し、影響を最小限に抑えるための対策を知ることが重要です。
NASが故障してしまう原因や影響、対策方法について確認していきましょう。
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NASが故障する原因とは?
NASは、メーカーや製品、環境や使い方によって寿命の差異はあれど、経年によって最終的には必ず故障する機械です。
NASが故障することで、データにアクセスができなくなったり、最悪の場合はデータが喪失してしまう可能性があります。
故障によってこのようなことが起きた場合、業務に多大な影響を与えたり、業績悪化へとつながってしまう恐れがあります。
NASの故障する原因について詳しく見ていきましょう。
NASの故障原因と種類
NASが故障する原因と種類は様々あります。
どのようなことでNASは故障してしまうのか、どのような種類の故障があるのかを見ていきましょう。
NAS本体の障害
電源ユニットが故障すると、本体が電源供給を受けられずに動作しなくなることがあります。
冷却ファンが故障することで本体の過熱や熱ダメージが発生することになり、大変危険です。
また、NASのマザーボードが故障すると、他の部品や機能が正常に動作しなくなることがあります。
このように、NAS本体が故障することで様々な影響があります。
HDDの論理障害
HDDの論理障害はHDDのデータの読み書きやアクセスに関する問題が発生した場合に起こります。
例えば、ファイルシステムの破損やデータの削除、誤ったフォーマット、ファイルの破損などが論理障害の一例です。
論理障害の場合、HDDの物理的な部品自体は正常に動作していることが多く、データ復旧することができる可能性も高いです。
HDDの物理障害
物理障害はHDDの物理的な部品の故障や損傷が発生した場合に起こります。
例えば、磁気ヘッドの損傷、ディスクプラッタの傷や破損、モーターの故障などが物理障害の一例です。
物理障害の場合、HDDの部品自体がダメージを受けているため、データ復旧の難易度が高くなることがあります。
システム不具合
NASのオペレーティングシステムやファームウェアに不具合がある場合、データのアクセスやファイルの操作ができなくなる、ネットワーク接続が途切れる、システムが再起動し続けるなどの問題が発生することがあります。
RAID構成の障害(リビルド失敗)
NASのリビルド失敗は、RAIDと呼ばれる複数のHDDを組み合わせてデータを保護する仕組みを利用している場合に起こり得る問題です。
リビルドとは、RAIDにおいて故障したHDDを新しいHDDにデータを再構築する作業のことを指します。
リビルド中に別のHDDにも故障が発生した場合やRAIDの設定やパラメータが不正確だったり、RAIDコントローラの不具合によってデータの整合性が損なわれた場合、RAIDコントローラ自体に不具合があったり、接続されているHDDやケーブルに問題があったりする場合などに失敗する可能性があります。
NASが故障しているときに起きる現象
NASの故障が考えられる場合にどのようなことが起きるのでしょうか。
故障したと考えた方が良い現象を見ていきましょう。
電源が入らない
故障したNASの電源が入らなくなることがあります。
電源ボタンを押しても反応がない、または電源LEDが点灯しないなどの現象が起こることがあります。
異音や異臭がする
NAS内部のハードウェアに不具合がある場合、異音や異臭が発生することがあります。
例えば、HDDが異常な音を出す、または燃えているような臭いがするなどの現象が起こることがあります。
アクセスできない
NASに保存されているデータにアクセスできなくなることがあります。
ファイルやフォルダが表示されない、ファイルの内容が読み取れない、またはファイルが消失してしまうなどの現象が起こることがあります。
本体ランプの点滅やエラーコードの表示
故障したNASがエラーメッセージを表示することがあります。
RAIDのデグレード状態の警告、HDDのエラー報告、RAIDの再構築が失敗した旨のメッセージなどが表示されることがあります。
NASの故障によって起こり得る影響
NASの故障は、データの損失やシステムの停止など、さまざまな影響を引き起こす可能性があります。
NASの故障によって起こり得る影響を解説します。
NASの利用ができなくなる
NASの故障により、データへのアクセスが制限される場合があります。
ディスクの故障やRAIDの障害により、データへのアクセスが制限されたり、遅延が発生する可能性があります。
保存していたデータの消失
NASはデータを保存する主要なストレージデバイスであり、故障によって保存されたデータが損失する可能性があります。
ディスクの物理的な故障、RAIDの障害、ファイルシステムの破損などが原因でデータが消失する可能性があります。
これによって重要なファイルやデータが失われ、業務の停止やデータの復旧作業が必要になる可能性があります。
ハードウェアの修理または交換の必要性
NASの故障によっては、ハードウェアの修理または交換の必要性があります。
また、データの復旧作業が必要になる可能性もあります。
データのバックアップが十分でない場合や、故障したディスクの交換やRAIDの再構築など、復旧作業には手間やコストがかかる可能性があります。
NASの故障に備えた対策が重要
NASはいずれは故障するものと考えて、普段から備えておくことが重要です。
NASの故障に備えてどのようなことをしておくといいかを確認していきましょう。
バックアップを行う
NASに保存されたデータを定期的にバックアップすることで、データの損失を防ぐことができます。
バックアップは別のストレージデバイスやオンラインストレージなどに保存することで、故障したNASのデータを復旧する手段を確保できます。
RAIDの使用
RAIDは複数のディスクを組み合わせて冗長性を持たせる技術であり、ディスクの故障に備えた保護を提供します。
RAIDを使用することで、データの冗長性と耐障害性を高めることができます。
ファームウェアやソフトウェアの更新
NASのファームウェアやソフトウェアを定期的に更新することで、セキュリティの強化やバグ修正が行われ、システムの安定性を向上させることができます。
定期的にリプレイスを行う
ハードウェアの状態を定期的に監視し、異常な挙動や故障の兆候を早期に検出することで、故障のリスクを低減することができます。
また、故障する前に定期的に本体やHDD、部品の交換をすることで突然故障するリスクを低減させることが期待できます。
代替手段を検討する
NASの代替手段として、オンラインストレージがあります。
オンラインストレージは、クラウド事業者が提供するストレージをインターネットを介して利用できるサービスです。
拡張性の高さや利便性はもちろんですが、故障対策としても有効です。
ストレージなどのメンテナンスはクラウド事業者が行ってくれるため、利用者は意識することなく安心して利用することが可能です。
寿命や故障への不安がなくなり、安全にデータ保存できるので代替手段として最もおすすめの方法のひとつです。
NASの故障対策にオンラインストレージ
オンラインストレージであるセキュアSAMBAは、アクセス経路とファイルが全て暗号化されるため、セキュリティも強固で安心して利用することができます。
ログ管理や二段階認証などセキュリティ機能も豊富で、シンプルな操作で直感的に使うことが可能です。
ストレージの容量もプランやオプション追加によって柔軟に変更できるため、ストレージ圧迫時にも臨機応変に対応可能です。
NASの故障への備えや代替手段として無料から使えるセキュアSAMBAの利用をご検討してみてはいかがでしょうか。