HTMLメールの危険性とは?HTMLメールのリスクとセキュリティの問題点


目次[非表示]

  1. 1.HTMLメールの危険性とは
  2. 2.HTMLメールの危険性:受信者側のセキュリティリスク
    1. 2.1.WEBビーコンで個人情報が漏れてしまう
    2. 2.2.悪意あるスクリプトを埋め込まれやすい
    3. 2.3.なりすましメールに騙されやすくなる
    4. 2.4.メールのデータ量が大きい
  3. 3.HTMLメールの危険性:送信者側の問題点
    1. 3.1.受信者前にブロックされてしまうリスク
    2. 3.2.受信者側に怪しいと思われるリスク
    3. 3.3.表示崩れの問題
    4. 3.4.作成に手間がかかる問題
  4. 4.HTMLメールのリスクや問題点を回避するには
    1. 4.1.テキストメールを使用する
    2. 4.2.リッチテキストメールを使う
    3. 4.3.メール配信サービスを利用する
    4. 4.4.ファイル添付機能やオンラインストレージを活用する
  5. 5.HTMLメールの危険性やセキュリティリスクを把握しよう


ビジネスでのコミュニケーション手段としてよく使われるメールの中でも、デザイン性の高い本文を構成できるのがHTMLメールです。

HTMLメールは、文字だけのメールに比べて視覚的な訴求力があります。

しかし、HTMLメールには危険性やリスクがあるという指摘もあります。

HTMLメールの危険性やセキュリティリスク、問題点を確認していきましょう。

HTMLメールの危険性とは

HTMLとは、Webページを構成する言語で「HyperText Markup Language」の略称です。

HTMLで書かれたコードは、各要素の役割をブラウザに伝えます。

ブラウザはHTMLで書かれたページを読み込み、HTMLコードを閲覧者が視覚的に理解できるようにします。

例えば、HTMLで見出しとしてマークアップされたテキスト部分は、ブラウザ上では本文部分よりも大きく、太く表示されます。

このHTMLをメール作成に使用すると、HTMLメールが出来上がります。

テキストだけのメールに比べて、HTMLメールでは文字の大きさや色を変えるといったデザイン豊かなコンテンツを作成できます。

本文の中に画像を埋め込めるので、読み手のテキストを読む負担を軽減し、視覚的に分かりやすいメールを作成することも可能です。

また、「WEBビーコン」という小さな画像を仕込んで、読み手がメールを開封したか測定出来るという強みもあります。

しかし、このようなHTMLメールの機能性の高さが、HTMLメールの危険性やセキュリティリスクなどの問題点を生み出す原因ともなっています。

HTMLメールの受信者側、送信者側それぞれから見たセキュリティリスクについて具体的確認していきましょう。

HTMLメールの危険性:受信者側のセキュリティリスク

HTMLメールを受信する場合のセキュリティリスクには、どのようなものがあるでしょうか。

受信した側のHTMLメールのリスクを見ていきましょう。

WEBビーコンで個人情報が漏れてしまう

HTMLメールには、受信者がメールを開封したかどうかを送信者に知らせる「WEBビーコン」を仕込むことが可能です。

WEBビーコンとは、目に見えないほどの非常に小さな画像です。

受信者はメールを開封してもWEBビーコンに気づくことはほとんどありません。

受信者がメールを開くと、WEBビーコンを表示するためにサーバーにアクセスが行われます。

このアクセスを送信者が検知することで、受信者がメールを開封したかどうかが分かります。

送信者にとっては便利な仕組みですが、受信者側からすると知らないうちに個人情報が漏れてしまっているといえる仕組みでもあります。

HTMLメールの送り手が悪意を持っている場合、HTMLメールを開いたことが送信者に検知されれば、メールアドレスが有効であるとばれてしまうでしょう。

送信先が存在すると分かったメールアドレスは、更なるスパムメールや攻撃の標的となりかねません。

悪意あるスクリプトを埋め込まれやすい

HTMLメールには、テキストメールでは再現不可能な様々な命令(スクリプト)を仕込むことができます。

例えば、開封しただけでウィルス感染するような命令を潜ませておくのも不可能ではありません。

「迷惑メールの添付ファイルは開かない」「URLはクリックしない」はセキュリティの基本ですが、タイトルだけで迷惑メールかどうかを見抜くのはなかなか難しいものです。

タイトルに騙されてメールを開いてしまったが、本文を見て初めて迷惑メールだと気づいたという場合もあるでしょうし、気づけないこともあるでしょう。

開封しただけでウィルスに感染してしまう可能性や危険性がHTMLメールにはあるのです。

なりすましメールに騙されやすくなる

HTMLメールはリッチな外見をしているため、一見すると「しっかりした相手から送られていそう」というイメージを抱いてしまうかもしれません。

カラフルなレイアウトや画像などに目が行くと、細かい日本語の不自然さなどには気が向かなくなるかもしれません。

その分、フィッシングメールやなりすましメールに騙されやすくなる危険性があります。

レイアウトの派手さで内容をごまかそうとしているHTMLメールがないか注意して確認しましょう。

メールのデータ量が大きい

HTMLメールは、シンプルなテキストメールよりもデータ量が多くなります。

その分、受信時の通信量が増えるのはHTMLメールのデメリットです。

通信環境が不安定な場合は、テキストメールに比べてHTMLメールは受信しづらい可能性があります。

また、データ容量をできるだけ節約したいという受信者にとっても、HTMLメールは迷惑に感じられるかもしれません。

HTMLメールの危険性:送信者側の問題点

送信者側から見たHTMLメールの問題点にはどのようなものがあるのかを詳しく見ていきましょう。

受信者前にブロックされてしまうリスク

HTMLメールにセキュリティリスクがあると考えている受信者は、最初からHTMLメールをブロックするよう端末やメールソフトの設定を変更している可能性があります。

このような受信者には、どれだけデザインを工夫したHTMLメールを送っても開いてすらもらえません。

必ず届いてほしい重要なメールは、シンプルなテキスト形式で送ったほうが無難でしょう。

受信者側に怪しいと思われるリスク

HTMLメールを送ると、受信者側に「怪しい」と思われるリスクがあります。

最近では、大手IT企業もHTMLメールを使っていますが、かつてはHTMLメールが非常に危険視されていました。

HTMLメールについて「ウィルスを仕込みやすい」「個人情報が漏れてしまう」などのセキュリティリスクが強調された時代もあったのです。

過去メールセキュリティに敏感だった受信者には、「ビジネスにHTMLメールを送るなんて非常識だ」「怪しい形式のメールを仕事に利用している」と思われてしまうかもしれません。

表示崩れの問題

HTMLメールは、表示崩れを引き起こす可能性があります。

HTMLメールには、標準的な形式が存在しない上、受信者のOSやメールソフトなどによって多種多様な受信環境が存在します。

これらの受信環境をすべて検証し、表示崩れが起きないかどうかを確認するのは不可能です。

また、セキュリティ上の設定がHTMLメールの表示を崩す可能性もあります。

例えば、受信者はWEBビーコンによる個人情報の流失を恐れて、HTMLメールの画像を自動でダウンロードしないように設定しているかもしれません。

このような設定下ではWEBビーコンだけでなくすべての画像がブロックされるため、せっかくのレイアウトが崩れてしまいます。

画像ありが前提のメールデザインだからこそ、画像がない状態で表示されるとテキストメールよりも見づらい表示になってしまう可能性があります。

HTMLメールのデザイン性が受信者側で再現されるとは限らない点には注意が必要です。

作成に手間がかかる問題

HTMLメールは、テキストメールを作成するよりも手間がかかります。

加えてHTMLコードを理解していないと作成しづらいため、HTMLメール送信者には一定の知識とスキルが求められるでしょう。

細部にこだわれる分、センスがないと逆に読みづらいデザインとなってしまう危険性もあります。

HTMLメールのリスクや問題点を回避するには

HTMLメールにはリスクや問題点があることが分かりましたが、これらを回避するにはどうすればよいのでしょうか。

考えられるHTMLメールのリスクや問題点を回避する方法を見ていきましょう。

テキストメールを使用する

HTMLメールの問題点を回避するには、テキストメールを使う方法が最もシンプルで確実です。

送信者側からすれば、簡単に作成できるうえ、受信拒否されるリスクも減らせます。

受信者側としても、セキュリティ面で不信感を抱く必要なく安心して開くことができるでしょう。

また、やり取りするデータも軽くてすみます。

スピーディーで確実なやり取りをするには、HTMLメールよりテキストメールが適しているでしょう。

リッチテキストメールを使う

リッチテキストメールはHTMLメールの一種ですが、比較的シンプルなコードで表現できるため作成が容易です。

デザイン性にある程度こだわりたいけれど、HTMLメールを作るスキルがないという場合はリッチテキストメールを使うと良いでしょう。

リッチテキストメールでは複雑な表現はできませんが、画像を挿入したり文字の色を変えたりといった簡単な装飾は可能です。

基本的にはテキスト中心の装飾が行われるため、ある程度表示崩れが起きてもHTMLメールほど大きな混乱はないと考えられます。

メール配信サービスを利用する

メール配信サービスでは、HTMLメールの問題を回避するための様々な機能が利用できます。

例えばHTMLメール用のテンプレートや直感的に操作できるHTMLメールエディタを提供しているサービスを探せば、スキル不足の問題に対処できます。

HTMLメールを迷惑メールと間違えられないように対策できたり、受信者の環境に応じて表示崩れを防いだりする機能を持つサービスもあります。

ただし配信サービスは有料の場合があるため、導入後の費用対効果を考えて導入すべきかどうかを決めてください。

ファイル添付機能やオンラインストレージを活用する

テキストメールでコミュニケーションをとる中でも、画像やデザインファイルを相手に送りたい場合もあります。

このような時は、テキストメールに画像やファイルをメールに添付するかオンラインストレージを利用しましょう。

メール添付の場合はデータ量に制限がかかることがあるので、大きなファイルや複数のファイルを送る際はオンラインストレージの方がおすすめです。

メール本文内にオンラインストレージへのリンクを設定するだけで、必要なファイルを簡単に共有できます。

オンラインストレージでは閲覧権限を自由に設定できるため、アクセスできる受信者の範囲を限定することも可能です。

HTMLメールの危険性やセキュリティリスクを把握しよう

HTMLメールはデザイン豊かなメールが作成できるというメリットはありますが、危険性やセキュリティリスクも存在します。

送信者側も受信者側もHTMLメールの問題点を把握しておきましょう。

HTMLメールは視覚的な訴求力に優れていますが、ビジネス上でのやり取りに使うならシンプルで低リスクなテキストメールの方が適しているといえます。

利用する場面によって、HTMLメールを利用すべきかどうか考えることも大事です。

もし画像やファイルなどをメールでやり取りしたいときは、テキストメールのファイル添付機能を使うかオンラインストレージを利用しましょう。

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