なりすましメールで被害を受けてしまうと個人情報が漏洩するだけではなく、パソコンやメールが乗っ取られることもあるため危険です。
しかし、なりすましメール対策をすればトラブルを未然に防ぐこともできます。
なりすましメール対策の方法を確認していきましょう。
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なりすましメールは対策ができる
なりすましメールとは、スパムやフィッシング詐欺などで使用されるサイバー攻撃手法のひとつであり、実在する機関や取引先を装って相手を信じ込ませるメールのことです。
中には、本物の公式サイトを真似したホームページのURLを文章に貼り付け、URLにアクセスした人から個人情報を盗みだすこともあり、なりすましメールとわからないまま被害に遭ってしまう場合もあります。
受信側が持っているセキュリティソフトによっては、なりすましメールを検知し受信しないよう設定することも可能ではありますが、それでも、なりすましメールを受信してしまう可能性は充分にあるため、個人や企業による対策を行うことが大切です。
なりすましメールは、セキュリティソフトを通り抜けたメールが多い一方、明らかにアドレスや文章が公式とは異なるものも多いため、個人の目で見分けることができるものもあります。
セキュリティソフトや有料のツールを使わなければなりすましメールは防げないと考えている人もいますが、なりすましメールは個人の知識や行動によって対策することも可能です。
なりすましメールを対策する必要性
なりすましメールは、情報漏洩や乗っ取りなどのリスクの高いトラブルに繋がる可能性があるため、対策をしなければなりません。
具体的に、なりすましメールの対策をしなかったら以下のようなトラブルに繋がることがあるでしょう。
- 個人情報が漏洩し、迷惑メールが増えたり乗っ取られたりする
- クレジットカードの番号が漏洩する
- 企業機密が漏洩してしまう
- マルウェアなどのウイルスに感染する
なりすましメールは、情報漏洩や乗っ取りだけではなくパソコンにウイルスを感染させたりなど、様々な目的を持ち送信される特徴があります。
一昔前までは、「明らかになりすましメールだろう」と判断することもできましたが、なりすましメールも巧妙化しており、一目見ただけでは判断するのも困難なものもあります。
例えば、送信アドレスが公式と1文字違いであったり、公式のロゴを使用していたりなど、とにかく本物と誤認してしまうようなメールに見えるようなクオリティが高いものが増えています。
しかし、なりすましメールに一度でも騙され、URLをクリックしてしまえばウイルスに感染するだけでなく情報の漏洩も軽率に許してしまいます。
そのため、「本物のメールではなくなりすましメールだ」と正確に判断したり、なりすましメールを受信しないための対策を行う必要があるのです。
なりすましメールの対策法や見分け方
なりすましメールの対策法や見分け方には、どのような方法があるのでしょうか。
なりすましメールによる被害をなくすためにも、対策法、見分け方について確認しましょう。
正しいアドレスから送られているか確認
なりすましメールかどうかを確認するためには、まずは正しいアドレスから送られているのか確認してください。
公式サイトや取引先を装ってメールを送信してくることもあるため、正しいアドレスなのかどうかを確認する癖をつけるようにしましょう。
しかし、近年は正しいアドレスに絶妙に似ているアドレスから送信してくるなりすましメールも増えています。
1文字だけアルファベットを変えていたり、あえて公式の名前をアドレス内にいれたり、騙すために巧妙な手口を使うのがなりすましメールです。
そのため、正しいメールアドレスなのかどうかを判断する場合は、「@」以降のアドレスを比較し、判断するようにしましょう。
また、「クレジットカードの番号を更新してください」「個人情報を記入してください」など、個人情報を求めているメールが送られてきた場合、公式のホームページなどを確認すると公式から注意喚起されていることも多いです。
公式サイトを確認して、なりすましメールかもしれないと疑問を抱くことも対策として求められます。
なりすましメールの被害は増えているのが現状なため、多くの企業が注意喚起をしているのが現状です。
メールを素直に受け取るのではなく、少しの不信感を抱きながらメールを確認する癖を持つことも、なりすましメールの対策として重要なことと言えるでしょう。
文章に不審な点がないか確認
多くのなりすましメールは、本文の日本語の文法や単語がおかしいことが多いです。
文章に違和感を覚えた場合は、なりすましメールではないかと疑いを持つようにしましょう。
また、件名に「Re:」とかかれていたり、本文だけではなく件名がおかしいこともあります。
一つでも日本語の使い方に疑問を感じた場合は、なりすましメールだと疑いを持ちながら宛先などの確認をしてください。
公式のなりすましメール以外にも、取引先を装ったなりすましメールが送られてくることもあります。
このような場合も同様に、日本語の使い方がおかしいことがほとんどです。
なりすましメールの多くは本文や件名に違和感を感じることがあるため、少しでも異変に気づいたらなりすましメールだと判断し、削除するようにしましょう。
リンクやファイルを開かない
なりすましメールかもしれないと判断した場合は、本文に記載されているリンクや添付ファイルを開かないように徹底してください。
なりすましメールにはフィッシング詐欺も多く、URLをクリックしたら金銭を要求されることもあるため注意が必要です。
しかし、なりすましメールだと気づかないままURLをクリックすることもあるでしょう。
そのため、基本的にメールで送られてきたURLはクリックしないなど、日頃のメール自体の使い方を変えることも、なりすましメールの対策として良い方法と言えます。
セキュリティツールを導入
セキュリティツールを導入することで、なりすましメールの受信を防ぐこともできます。
そもそもなりすましメールが送られてこないように設定すれば、なりすましメールによる被害を未然に防ぐことができるでしょう。
しかし、セキュリティツールを通り抜けて受信するなりすましメールも多いため、セキュリティツールだけに頼らず、自分の行動でなりすましメールの対策をすることも大切です。
不審なメールは削除する
不審に感じたメールは即削除することを徹底しましょう。
なりすましメールの中にはウイルスが添付されているものもあり、仮に開封せずに放置していたとしても、気づかぬ内にパソコンがウイルスに感染していることもあります。
URLや添付ファイルを開かなかったから安心できるものでもないため、「なりすましメールである」と判断した場合は、すぐに削除することが大切です。
また、件名やアドレスから開封せずともなりすましメールだと判断できた場合も同様に、未開封のまま削除することをおすすめします。
ファイルのやり取りはメールではなくオンラインストレージ
なりすましメールの中には、ウイルス付きのファイルを添付するものもあります。
特に、取引先を装って送られてくるメールには注意が必要です。
そのため、普段からメールでのやり取りではファイルを添付させないなどの対策を行うことも重要になるでしょう。
例えば、ファイルの共有を行う場合はメールではなくオンラインストレージを使用することを徹底していれば、なりすましメールから送られてくる添付ファイルによる被害に合わずに済みます。
ウイルス付きのファイルをインストールしてしまうと、取り返しのつかないことになる可能性も高いです。
また、仮になりすましメールではないとしても、取引先のパソコンにウイルスが付着していれば、ウイルス付きのファイルが添付されてしまうことになるため、普段からオンラインストレージを利用することでメールによる被害を大きく減少させることができます。
なりすましメールに反応してしまった際の対策
なりすましメールに思わず反応してしまった場合、どのような対策を行えば良いのでしょうか。
いくら注意していても、近年のなりすましメールは巧妙化されているため気づかぬうちに反応してしまうこともあるでしょう。
反応してしまった場合のなりすましメール対策も知っていれば、なりすましメールによる被害を防ぐことができます。
閲覧履歴やCookieを削除する
間違えてURLにアクセスしてしまった場合は、閲覧履歴やcookieを削除しましょう。
アクセスしたことで、使用しているブラウザが乗っ取られることもあります。
まずは閲覧履歴を削除し、アクセスした痕跡を削除することが大切です。
パスワードを変える
なりすましメールに反応してしまうと、パソコンなどが乗っ取られることもあります。
そのため、パソコンだけではなくメールアプリや、その他ログイン情報があるものは全てパスワードを変えるようにしましょう。
パスワードを変えれば、乗っ取られる心配もありません。
乗っ取られることで自分自身だけではなく、社内や社外など数多くの人にも被害が及ぶ可能性があります。
被害が拡大するのを防ぐためにも、迅速にパスワードを変更しましょう。
クレジットカードなどを停止する
なりすましメールに反応してしまったことにより、個人情報が一瞬で流出することも考えられるため、クレジットカードや銀行口座の情報が漏洩する場合もあります。
クレジットカードをパソコンやブラウザに保存していたり、サイトの決済情報として残している場合は、すぐにクレジットカードの情報を削除し利用を停止しましょう。
なりすましメールによる乗っ取りは一瞬の出来事のため、勝手に使われてしまう可能性が高いです。
そのため、一度でも反応をしてしまった場合は利用されないように迅速に対応することが求められます。
一方、常にクレジットカードの情報や銀行口座の情報をパソコンなどに保存しないことを癖づけていれば、例えなりすましメールに反応してしまったとしても漏洩する心配がありません。
一番はなりすましメールに反応しないことが大切ですが、万が一に備えて個人情報を強固に保護する体制を整えることも大切です。
警察に届け出を提出する
なりすましメールに反応してしまい、フィッシング詐欺にあってしまった場合は、警察に届け出を提出するのも良いでしょう。
フィッシング詐欺で金銭を要求されたとしても金銭を支払う必要はありません。
しかし、他の人に被害が及ぶこともあるため、フィッシング詐欺を撲滅させるためにも警察に報告することも大切です。
また、マルウェアに感染してしまい、パソコンが動かなくなったり、情報を人質にされて金銭を要求されたりした場合も、警察に届け出を提出することをおすすめします。
自分ではどうしようもないと判断した場合は、迅速に警察に相談することで解決することもあるため、抱え込まずに警察に相談するようにしましょう。
なりすましメール対策は適切な知識と運用方法が大事
なりすましメールはパソコンの乗っ取りや情報漏洩、さらにはマルウェアを感染させ被害を拡大するなど、非常にリスクが高いトラブルに発展するため対策が求められます。
なりすましメールかどうかを判断するための方法や、不審なメールは即削除するなどを徹底していれば、なりすましメールの被害に合うことはないでしょう。
一方、仮に反応してしまったとしても、被害の拡大を防ぐために、漏洩させたくないクレジットカード番号などの個人情報をブラウザに保存しないなど、日頃から癖をつけていれば被害を防ぐことができます。
なりすましメールは年々巧妙化されているため被害件数も多いですが、自分の知識や癖、運用方法によっては防ぐことが可能です。
デジタル化が進む現代において、知識を持つことは最も重要な対策法と言えるでしょう。
自身が被害にあわないためだけではなく、被害を拡大することで他者に迷惑をかけないためにも、日頃からなりすましメールの対策を始めとして情報セキュリティの意識を高めていくことが大切です。