DXとは?DX化とは何か・DXのポイントをわかりやすく解説


目次[非表示]

  1. 1.DX(DX化)とは
  2. 2.DX(DX化)の重要性
  3. 3.DXとIT化・デジタル化の違い
    1. 3.1.DXとIT化の違い
    2. 3.2.DXとデジタル化の違い
  4. 4.DX化・DX推進の基本的なステップ
    1. 4.1.ビジョンと戦略の設定
    2. 4.2.現状の理解
    3. 4.3.優先順位の設定とロードマップの策定
    4. 4.4.技術の選択と実装
    5. 4.5.進行の管理と文化の育成
    6. 4.6.結果の測定と改善
  5. 5.DXを円滑に推進するためのポイント
    1. 5.1.経営層の強いリーダーシップ
    2. 5.2.従業員の育成と参画
    3. 5.3.適切な技術の選択
  6. 6.DXとは何かを理解して企業のDX化を推進しよう


さまざまなシーンで「DX(DX化)」という言葉を耳にする機会が増えました。

DXという言葉を聞いたことはあっても、DXの詳しい意味や、IT化・デジタル化との違いはよく分からない、という方もいるかもしれません。

DXとは何かやDXの重要性、IT化・デジタル化との違い、DX化の進め方とそのポイントをわかりやすく解説します。

DX(DX化)とは

DX(DX化)とは、「デジタルトランスフォーメーション」の略で、企業や組織がデジタル技術とデータを活用して、ビジネスや社会そのものを大きく変革・進化させる取り組みのことです。

DXを推進することを「DX化」とも表現します。

デジタル化が進む現代社会において、企業や組織が競争力を高めるためには、デジタル技術とデータを活用してビジネスモデルや業務プロセス、組織、企業文化の変革を目指すDXが欠かせない要素となっています。

DX(DX化)の重要性

DXが一躍注目を浴びたのは、経済産業省が2018年に公表した「DXレポート〜ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開〜」がきっかけです。

同レポートでは、日本企業のDXが世界に比べて大きく後れをとっており、このままでは2025年以降に年間で最大12兆円の経済損失が生じる可能性があると指摘しています。

DXの遅れの主な原因として挙げられているのは、下記です。

  • デジタル人材の不足
  • 経営トップの意識の低さ
  • 既存システムの複雑化・ブラックボックス化
  • システム刷新のリスクに対する現場の抵抗

一方、同レポートでは、各企業がこうした課題に向き合いDXを実現することで、2030年には実質GDPを130兆円超押し上げる効果が期待できるともしています。

このように、DXは個々の企業だけでなく、日本社会全体の競争力を高めるために欠かせない取り組みといえるでしょう。

DXとIT化・デジタル化の違い

DXとよく似た言葉に、従来から言われている「IT化」「デジタル化」があります。

DXとIT化・デジタル化の違いを解説します。

DXとIT化の違い

まずはDXとIT化の違いです。

IT化は情報技術(IT)を用いて既存の業務プロセスを効率化または自動化することを指します。

一方、DXの目的は、デジタル技術を活用してビジネスや企業文化そのものを変革することです。

DXはIT化を前提としていますが、IT化よりも一歩進んだ概念といえます。

DXはIT化よりも複雑で難しい取り組みですが、実現すれば競争力が高まり大きな成長が期待できるでしょう。

DXとデジタル化の違い

続いて、DXとデジタル化の違いを見てみましょう。

デジタル化は、従来のアナログな情報や物理的な手法を、デジタル技術に置き換えることです。

たとえば、紙の書類を電子化して、ワークフローシステムやペーパーレス会議を導入するケースなどが挙げられます。

デジタル化はデジタル技術の適用による効率化やコスト削減が目的ですが、DXはその適用によって企業のビジネスを根本から変える、より戦略的なプロセスを意味するものです。

DX化・DX推進の基本的なステップ

DXはIT化やデジタル化とは異なり、単に新しいツールや技術を導入すれば実現できるものではありません。

DX化を推進する基本的なステップを紹介します。

ビジョンと戦略の設定

DX推進の最初のステップは、ビジョンと戦略の設定です。

DXは、業務そのものや企業文化を変革するという、企業全体を巻き込んだ大きな取り組みになります。

だからこそ最初に、DXを通じて何を達成したいのかという明確なビジョンを設定し、それを実現するための戦略を策定することが重要です。

このステップが曖昧なままDXを推進すると、途中で方向性を見失い、失敗に終わる可能性が高まります。

現状の理解

DXの推進には、現在の状況を正しく理解することも重要です。

既存の業務プロセスやシステム、データ管理方法、組織文化などを分析し、現在の企業が置かれた状況を理解します。

これは、DXの目指す方向性を具体化し、必要な変革を明らかにする基盤となる重要なプロセスです。

その上で、どの部分にデジタル技術を導入すると最大の効果が期待できるかを明らかにし、次のステップのロードマップ策定につなげます。

優先順位の設定とロードマップの策定

続いては、優先順位の設定とロードマップの策定です。

すべてのプロセスやシステムを一度にデジタル化や刷新するのは現実的ではありません。

そこで重要なのが、どの変革から先に行うかの優先順位の設定です。

これは企業のビジネス目標や現状の課題、予算、リソース等を考慮して行われます。

優先順位が定まったら、それに沿って具体的な行動計画であるロードマップを策定します。

ロードマップは目標達成への道筋となり、全体の進行管理に役立つ重要なツールです。

技術の選択と実装

技術の選択と実装は、DXの中核となるステップです。

策定したロードマップに沿って、実際にデジタル化や業務プロセスの変革などを実行していきます。

例えば、目指すゴールやビジネスニーズに合致したクラウドサービスやAI、ビッグデータなどの技術を選び導入します。

また、技術は段階的に導入し、効果を確認しながら順次広げていくことが重要です。

その際、新たな技術がもたらす変化を十分に理解し、組織全体で取り組む姿勢が求められます。

進行の管理と文化の育成

長期間にわたるDX推進では、進行の管理と文化の育成が不可欠です。

DXの進行は定期的にレビューし、調整が必要な場合にはフレキシブルに対応します。

DXは企業文化の変革も伴う取り組みであるため、技術だけでなく、従業員の意識や行動なども重要な要素です。

企業全体がDXによる変革の価値を理解し、積極的に参画する文化を形成するため、教育やコミュニケーションによる育成が欠かせません。

結果の測定と改善

新たな技術やビジネスモデルを導入した際、効果をどのように測定し、どう改善するかが重要です。

効果は定量的なKPI(重要業績評価指標)だけでなく、定性的な評価も行いましょう。

DXは単に数字を改善するだけでなく、組織文化や働き方を変えることも目指しています。

したがって、従業員の満足度や顧客のフィードバックなど、定性的な変化も評価に含めることが重要です。

そして、これらの評価結果を元に、次の改善策を立案し、継続的にDXを推進していきます。

DXを円滑に推進するためのポイント

大規模かつ長期にわたるDXを円滑に進めるためには、組織全体が同じ方向を向いて取り組むことが重要です。

DXを円滑に進めるためのポイントを解説します。

経営層の強いリーダーシップ

DXを円滑に進めるためには、経営層の強いリーダーシップが欠かせません。

DXは組織全体に影響を及ぼす大規模な変革です。

それを適切に推進するためには、経営層がその意義と目標を明確に示し、一貫したメッセージを発信し続ける必要があります。

もし、経営層がリーダーシップを発揮しない場合、従業員に変革の意義が伝わらず、組織全体の取り組みが中途半端になる可能性が高いでしょう。

従業員の育成と参画

経営層のリーダーシップに加えて、現場でDXを推進する従業員の育成と参画も重要です。

DXは、新しい技術を導入するだけではなく、従業員がそれを理解し十分に活用できなくては進みません。

また、DXによる業務プロセスや企業文化の変革は組織全体に影響するため、全員がDXの目指す方向を理解し、積極的に参画することが求められます。

従業員の育成と参画が進まない場合、組織全体としてのDXの推進が遅れ、将来的に競争力を失っていくおそれがあるでしょう。

適切な技術の選択

適切な技術の選択も、DXを円滑に推進するための重要な要素の一つです。

DXでは、非効率なアナログ業務のデジタル化や、企業が持つデータの活用など新たな技術の導入がカギになります。

DXの効果を高めるためには、組織のニーズや課題に合わせて最適な技術を選択し活用することが重要です。

自社にあわない技術を選択すると、投資が無駄になるだけでなく、組織の働き方や業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

DXとは何かを理解して企業のDX化を推進しよう

DXは、ITの活用による単なる業務効率化や生産性向上ではなく、ビジネスや社会の変革を目指す大規模な取り組みです。

DXを円滑に進めるためには、経営層はもちろん従業員全員がその意義や方向性を理解し、適切なステップを踏んでいくことが欠かせません。

DXとは何かを理解し各人がそれぞれの立場でDXを進めることが重要です。

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