オンラインストレージの暗号化・クラウドストレージの暗号化とは?


目次[非表示]

  1. 1.オンラインストレージにおける暗号化とは
  2. 2.企業における暗号化の重要性
  3. 3.暗号化の仕組み
  4. 4.オンラインストレージでデータを暗号化するメリット
    1. 4.1.情報漏えいのリスクが激減する
    2. 4.2.サイバー攻撃に備えられる
    3. 4.3.コンプライアンス対応の強化
    4. 4.4.企業ブランド・信頼性の向上
  5. 5.暗号化機能でオンラインストレージを選ぶ際のポイント
    1. 5.1.暗号化の強度や形式
    2. 5.2.認証方式
    3. 5.3.アクセス権限の設定とログ管理
    4. 5.4.サポート体制
    5. 5.5.費用
  6. 6.オンラインストレージでのデータ暗号化の種類
    1. 6.1.通信の暗号化
    2. 6.2.ファイル保存の暗号化
  7. 7.データ暗号化を行う際の注意点
    1. 7.1.動作が重くなる可能性がある
    2. 7.2.暗号化すれば完全にデータを守れるわけではない
  8. 8.オンラインストレージは暗号化以外の機能も重要
  9. 9.暗号化をはじめとしたセキュリティの強いオンラインストレージならセキュアSAMBA


大切なデータをクラウドに保存する際、気になるのがセキュリティでしょう。

「データは安全に守られているのか?」
「他の人に勝手に見られることはないのか?」

このような不安を解消するのが「暗号化」という技術です。

この記事では、オンラインストレージの暗号化についてや、暗号化の仕組みや重要性、メリットなどについてわかりやすく解説します。

データの暗号化についてよくわからないという方や、オンラインストレージの暗号化機能を利用することでどのような恩恵を受けられるのか知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

オンラインストレージにおける暗号化とは

オンラインストレージの暗号化とは、クラウドに保存する大切な情報を、意図していない第三者に見られないように特殊な方法で保護することです。簡単に言うと、データを「意味不明な文字列」に変換し、鍵を持っている人だけが正しくデータを読めるようにする、という形です。

IT化が進む現在、我々が扱うデータ量はどんどん増えており、それを狙う不正アクセスも増加しています。

しかし、データ転送時や保存時に暗号化技術を用いれば、情報漏えいやデータ改ざんなどのリスクを大幅に軽減することができます。

企業における暗号化の重要性

サイバー攻撃による情報漏えいやデータ改ざんが発生してしまうと、企業として大きなダメージを負ってしまいます。

大事な顧客情報が流出すれば、企業としての信頼を大きく損なうことになるでしょう。
大企業であっても、信頼を取り戻すまでに長い期間が必要になりますし、中小企業の場合は、信頼を取り戻す前に経済的に持ちこたえられず倒産の憂き目に遭うことも珍しくありません。

また、データ改ざんも深刻な問題です。
業務に必要なデータが改ざんされてしまっては、従業員が通常通り業務をこなすことができなくなり、業績に多大な悪影響が出てしまうこともあります。このようなリスクは、できる限り未然に防止しておかなければなりません。

そこで重要となるのが「データの暗号化」です。

暗号化技術は「最後の守り」として働きます。たとえ他の防御が破られてサーバーに侵入されても、データそのものを読めないようにすることで被害を最小限に防ぐことが可能となるのです。

暗号化は、大企業だけでなく、中小企業でもビジネスを守るために必要な対策となっていますので、オンラインストレージを選ぶ際は、データの暗号化に対応しているかも確認するようにしてください。

暗号化の仕組み

暗号化の仕組みは、「特別なルールでデータの中身を変換して、鍵を持つ人だけがデータを閲覧できるようにする」ということが基本です。

ごく単純な例を挙げますと、「こんにちは」という言葉を「78%9$@!」のような無意味な文字列に変えて保存する、というような方法です。この変換には特別なアルゴリズムが使われるため、鍵を持たない人が「自力で解読してデータを閲覧できる」ということはまずあり得ません。

なお、暗号化の方法は主に「共通鍵暗号方式」と「公開鍵暗号方式」の2種類があります。

共通鍵暗号方式は、暗号化と復号に同じ鍵を使用する方式で、処理速度が速く、大量のデータを暗号化するのに適しています。ただし、情報漏えいに繋がりやすかったり、鍵の管理が難しかったり、といった課題があります。

公開鍵暗号方式は、暗号化と復号に異なる鍵を使用する方式で、公開鍵でデータを暗号化し、秘密鍵で復号します。これにより安全性は高くなるのですが、処理速度が遅く、大量のデータを暗号化するのには向きません。

一般的に、共通鍵暗号方式は処理速度を重視し、公開鍵暗号方式は安全性を重視する場面で使われます。

オンラインストレージでデータを暗号化するメリット

オンラインストレージでデータを暗号化するメリットには、以下のようなものがあります。

  • 情報漏えいのリスクが激減する
  • サイバー攻撃に備えられる
  • コンプライアンス対応の強化
  • 企業ブランド・信頼性の向上

それぞれ、詳しく解説します。

情報漏えいのリスクが激減する

データを暗号化すると、情報漏えいのリスクが大幅に減ります。

仮に悪意ある第三者がオンラインストレージに侵入し、データを盗んだとしても、暗号化されたデータは鍵がなければ中身を見ることができません。強固に暗号化されたデータは、基本的に解読することが不可能です。

したがって、暗号化機能のあるオンラインストレージを利用すれば、重要なデータが外部に漏れてしまう心配はほとんどなくなります。

サイバー攻撃に備えられる

暗号化は、悪意ある攻撃からデータを守る強い盾になります。

サイバー攻撃の中には、データを盗もうとするものも多いですが、データが暗号化されていれば、盗まれても閲覧されることがないので脅威にはなりにくいです。

近年増えている「AIを使った高度な攻撃」でも、暗号化データからは有用な情報を取り出せないため、被害を防ぐことができます。

コンプライアンス対応の強化

データ暗号化機能を搭載したオンラインストレージを利用することで、さまざまな法律や規則に対応できるようになる点もメリットです。

企業は、個人情報保護法や不正アクセス禁止法など、情報を守るために多くの法律に従う必要があります。これらの法律では、顧客や従業員の個人情報を適切に保護することが求められており、暗号化はその有効な対策として認められています。

このように、暗号化機能のあるオンラインストレージの利用は、コンプライアンス強化にも繋がります。

企業ブランド・信頼性の向上

データを暗号化しておくことは、「企業ブランド」や「顧客・従業員からの信頼性」の向上にも期待できます。

自社の情報が安全に管理されていると知れば従業員は安心するでしょうし、取引先も、情報漏えいを恐れずに済みます。

その結果、従業員の業務に対するモチベーションは上がり、取引先とも良好かつ長期的な関係を構築しやすくなるでしょう。

暗号化機能でオンラインストレージを選ぶ際のポイント

オンラインストレージの暗号化機能は、すべて一律ではありません。

それぞれ違いがありますので、セキュリティを強化するためにも、この項目で解説するポイントに注目してサービスを選ぶようにしてください。

暗号化の強度や形式

オンラインストレージを選ぶ時にまず確認すべきなのは、「どのような暗号化が使われているか(=どれだけ強力な鍵でデータを守っているか)」についてです。

現在では、「AES-256」という暗号化方式が一般的であり、非常に解読が難しくなっています。したがって、「AES-256」を採用しているオンラインストレージを選ぶべきでしょう。

なお、暗号化の方法には「クライアントサイド暗号化」と「サーバーサイド暗号化」の2種類があります。

クライアントサイド暗号化は、ユーザーのパソコンで暗号化してからクラウドに送る方法です。この場合、ベンダー側はユーザーのデータを確認することができません。

サーバーサイド暗号化は、クラウド側で暗号化する方法です。利用しやすい反面、ベンダーがデータを見ることもできるため、ベンダーにも見られたくないデータがある場合は、クライアントサイド暗号化を提供しているサービスを選ぶと安心です。

認証方式

検討しているオンラインストレージの認証方式について確認することも重要です。

パスワードだけの認証ではあまり安全とは言えませんので、「二段階認証」や「多要素認証」などがあるか確認してください。

二段階認証とは、ログイン時に「ID・パスワード」に加えて、もう一つの認証手段を求めるセキュリティ機能です。例えば、ID・パスワードを入力した後に、自分のスマートフォンに送られる確認コードを入力することで認証される、といった形です。

多要素認証とは、IDやパスワードなどの「知識情報」、ICカードやスマートフォンなどの「所持情報」、指紋や顔などの「生体情報」という3つの要素のうち、2つ以上を組み合わせる認証方法です。

これらの認証方式が採用されていれば、セキュリティ強度が向上します。

アクセス権限の設定とログ管理

安全なオンラインストレージでは、「誰がどのファイルを見られるか」をきめ細かく設定できる機能も存在します。

「必要な人が必要なデータだけにアクセスできる」という状態を作るのが理想ですので、以下のような切り分けが必要となります。

  • 営業部:営業資料のみアクセス可能
  • 経理部:財務に関するデータのみアクセス可能
  • 総務部:従業員に関するデータのみアクセス可能
  • 管理職:部下が閲覧できるすべてのデータにアクセス可能

「閲覧のみ」「編集可能」「ダウンロード可能」など、何ができるかも細かく設定できるサービスがよいでしょう。

また、「ログ管理機能」も確認しておくべきです。
「誰が・いつ・どのファイルにアクセスしたのか」といった記録が残るサービスがあれば、不正アクセスの抑止に繋がりますし、いざ不正アクセスが発生しても犯人を特定しやすいです。

サポート体制

暗号化の技術だけでなく、ベンダーのサポート体制も重要です。
特に、以下の点についてはしっかり確認しておきましょう。

  • 24時間365日対応してくれるのか
  • 日本語に対応しているか
  • 緊急時の対策はどうなっているか

また、セキュリティの更新がどれくらいの頻度で行われるかについてや、問題が見つかったときの対応プロセスが明確になっているかどうかもチェックしておくと、さらに安心です。

費用

費用面も、オンラインストレージ選びにおいて無視できない要素だと言えるでしょう。
どれだけ高性能であっても、予算を大幅に超える費用がかかるようでは、継続して利用することはできません。

もちろん、ただ安いという理由だけで選ぶのも避けた方がよいです。
費用の安いオンラインストレージの場合、暗号化をはじめとするセキュリティ機能が弱かったり、サポートが充実していなかったり、といったケースもあります。

料金のかかり方は、ID課金なのかデータ容量課金なのかによっても変わってきますので、自社の用途に合わせた最適な課金方式・プランを選択するようにしてください。

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オンラインストレージでのデータ暗号化の種類

オンラインストレージの暗号化は、大きく分けて「通信の暗号化」と「ファイル保存の暗号化」の2種類です。

通信の暗号化

通信の暗号化とは、Web上のブラウザとサーバー間の通信を暗号化することです。

データを暗号化して送受信する「SSL/TLS」を利用して、ホームページと閲覧者の通信を暗号化します。暗号化されていない通信は、データ流出のほか、改ざんやフィッシング詐欺のリスクが高まります。

ファイル保存の暗号化

ファイル保存の暗号化とは、通信の暗号化に加えて、オンラインストレージに保存したファイルを暗号化する方法です。

データを暗号化し、ユーザーがアクセスすると復号されたデータが表示されます。
Zipファイルにパスワードを付与する方法とは異なり、オンラインストレージ自体を暗号化するので、安全性が増します。

データ暗号化を行う際の注意点

オンラインストレージでデータ暗号化を行う際には、いくつかの注意点があります。

以下で解説する注意点を踏まえた上で、オンラインストレージを利用するようにしてください。

動作が重くなる可能性がある

データの暗号化に際してまず把握しておくべきなのが、「デバイスの動作が重くなる可能性がある」という点です。

特に、自分のデバイスで暗号化してからアップロードする「クライアントサイド暗号化」を使うと、ファイルをアップロードする前やダウンロードした後に、暗号化・復号化の処理が必要になります。
その間、デバイスの動作が重くなり、他の操作が思うように進まないケースもあります。

また、ハードディスクにあるデータをすべて暗号化するような場合は、データ量によっては数時間~1日単位でかかることもあるので、その点も踏まえた上で暗号化を行うようにしてください。

データ量が多い場合は、ある程度データ単位を区切って暗号化することをおすすめします。

暗号化すれば完全にデータを守れるわけではない

データの暗号化は強力な保護手段ではあるものの、暗号化だけですべての問題が解決するわけではありません。

データが暗号化されていても、IDやパスワードが盗まれたり、管理者権限が乗っ取られたりすれば、暗号化したデータは復号されてしまいます。
暗号化は、あくまで「データそのものを保護する技術」であり、アクセス権限の切り分けがずさんだったり、暗号鍵の管理が不十分だったり、内部の人による不正があったり、といったヒューマンエラーには対応できません。

「暗号化しているから大丈夫」と慢心せず、データを管理する人間の意識やリテラシーを高めていくことも忘れないでください。

オンラインストレージは暗号化以外の機能も重要

これまで、暗号化機能の重要性について解説してきましたが、オンラインストレージ選びの際には、暗号化だけに注目すればよいわけではありません。
その他にも、以下のように比較すべき点が数多く存在します。

  • 自社の目的に適しているか
  • コストパフォーマンスに問題はないか
  • 欲しい機能は揃っているか

例えば、どれだけ暗号化機能が強力であっても、リモートワークが中心の企業にとっては、「リアルタイム共同編集機能」や「バージョン管理機能」などが充実していないと、使い勝手が悪くなってしまいます。

また、どれだけ多機能であっても、自社に不要な機能が多いようならば、わざわざ高いコストをかける必要もありません。

このように、どのオンラインストレージが最適かについては企業ごとに異なるため、自社にマッチしたサービスを選べるように、暗号化機能だけにこだわらず様々な点を比較するようにしてください。

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