水飲み場型攻撃とは?水飲み場型攻撃の対策と手口や被害例を解説


目次[非表示]

  1. 1.水飲み場型攻撃とは
  2. 2.水飲み場型攻撃の主な手口
    1. 2.1.Webサイトの脆弱性の利用
    2. 2.2.感染サイトへのリダイレクト
    3. 2.3.悪意ある広告の表示
  3. 3.水飲み場攻撃の流れ
    1. 3.1.標的とするWebサイトの特定
    2. 3.2.マルウェアを仕掛ける
    3. 3.3.ユーザーがWebサイトを閲覧して被害に遭う
  4. 4.水飲み場型攻撃の被害例
    1. 4.1.重要情報の流出
    2. 4.2.マルウェア感染による業務の停滞
    3. 4.3.企業の信用低下
  5. 5.水飲み場型攻撃の対策
    1. 5.1.組織的なセキュリティ意識の向上
    2. 5.2.OSやアプリケーションのアップデート
    3. 5.3.セキュリティソフトの導入
  6. 6.水飲み場型攻撃の手口を理解して被害を防ごう


水飲み場型攻撃は、企業の従業員が日常的に利用するWebサイトを改ざんし、マルウェアに感染させるサイバー攻撃です。

水飲み場型攻撃の手口や流れ、被害例、水飲み場型攻撃への対策を確認していきましょう。

水飲み場型攻撃とは

水飲み場型攻撃(Watering Hole Attack)とは、特定の企業や組織を狙った標的型攻撃の一種です。

攻撃者は、狙いを定めた企業の従業員などが利用する可能性のあるWebサイトを事前に調査し、そのサイトに悪意のあるコード(マルウェア)を仕込みます。

標的がそのWebサイトにアクセスするとマルウェアが実行され、企業のネットワークに侵入を図ります。

従業員などの日常的なインターネット利用を通じて攻撃が行われるため、警戒心が低くなりやすく、企業のセキュリティ対策が脆弱になることが懸念されます。

水飲み場型攻撃の主な手口

水飲み場型攻撃では、攻撃者はどのようにマルウェアを仕掛けるのでしょうか。

水飲み場型攻撃の主な手口を見ていきましょう。

Webサイトの脆弱性の利用

水飲み場型攻撃のおもな手口の一つは、Webサイトの脆弱性を利用してマルウェアを仕込むことです。

攻撃者は、狙った企業の従業員が訪れる可能性のあるWebサイトを探し、そのサイトに存在するセキュリティ上の脆弱性を突き止めます。

そして、その脆弱性を突いてWebサイトにマルウェアを埋め込み、標的がアクセスするとマルウェアが実行されるように仕向けるのです。

感染サイトへのリダイレクト

感染サイトへリダイレクトさせる手口もあります。

攻撃者はターゲットが訪れる可能性のあるWebサイトを改ざんし、そのサイトを閲覧しようとすると別の悪意のあるサイトへリダイレクトするよう仕向ける方法です。

リダイレクト先のサイトには、さまざまなマルウェアやスパイウェアが仕込まれており、従業員がこのサイトを訪れることで感染し、企業のネットワークが危険に晒されます。

悪意ある広告の表示

攻撃者は、狙った企業の従業員が訪れる可能性のあるWebサイト上で、悪意のある広告を表示させます。

従業員が広告をクリックすると、マルウェアがダウンロードされたり、感染したウェブサイトへリダイレクトされることがあります。

この手法は、正規の広告ネットワークを利用して行われることがあるため、一般ユーザーには容易に見抜くことが難しい手法です。

水飲み場攻撃の流れ

水飲み場型攻撃は以下の3つのプロセスで実行されます。

  • 標的とするWebサイトの特定
  • マルウェアを仕掛ける
  • ユーザーがWebサイトを閲覧して被害に遭う

それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

標的とするWebサイトの特定

水飲み場型攻撃は、まず攻撃者が標的とするWebサイトを特定することから始まります。

狙いを定めた企業の従業員などが利用する可能性の高い業界ニュースサイト、フォーラム、SNSなどが対象です。

攻撃者は、ターゲット企業のオンライン活動や関心事を調査し、より効果的に攻撃を展開するための適切なWebサイトを選びます。

マルウェアを仕掛ける

次に、攻撃者は選定したWebサイトにマルウェアを仕掛けます。

マルウェアを仕掛ける方法は、前述で紹介したWebサイトの脆弱性の利用や感染サイトへのリダイレクト設定、悪意のある広告の表示などです。

このように、攻撃者はターゲット企業の従業員がマルウェアに感染しやすいよう、さまざまな手口を駆使してWebサイトを改ざんします。

ユーザーがWebサイトを閲覧して被害に遭う

最後に、ターゲット企業の従業員がマルウェアの仕掛けられたWebサイトを閲覧することで、被害に遭います。

マルウェアに感染すると、攻撃者が企業のネットワークに侵入する道が開かれ、企業内の機密情報が盗まれたり、システムが破壊されたりするリスクにつながります。

水飲み場型攻撃は、ユーザーの日常的なWeb閲覧行為を利用しているため、注意深くセキュリティ対策を講じることが重要です。

水飲み場型攻撃の被害例

水飲み場型攻撃の標的となり、マルウェアの侵入を許すとさまざまな被害に遭う可能性があります。

水飲み場型攻撃の主な被害例を見てみましょう。

重要情報の流出

水飲み場型攻撃の代表的な被害の一つは、企業の重要情報の流出です。

攻撃者が標的とする情報に、顧客データや取引情報、研究開発データなどがあります。

従業員が感染したウェブサイトを閲覧することで、マルウェアが企業の社内ネットワークに侵入し、情報が盗み出されるのです。

重要情報が流出すると、個人情報の悪用による顧客被害や、競合他社への優位性を失うことによる業績悪化などのリスクなどが生じます。

マルウェア感染による業務の停滞

水飲み場型攻撃の被害は情報流出だけではありません。

社内ネットワークがマルウェアに感染することによってシステムが不正に動作し、企業の業務が停滞するケースもあります。

たとえば、データを暗号化し、解除する代わりに身代金を要求するランサムウェアが代表的です。

こうした被害に遭うと、企業は通常の業務が行えず、対処のためにリソースを割くことになり、大きな損失を被ることになります。

企業の信用低下

水飲み場型攻撃による被害が公になると、企業の信用低下につながります。

顧客データや機密情報が流出した場合、企業は顧客や取引先からの信頼を失い、取引を中止される可能性や訴訟になる可能性もあるでしょう。

また、情報セキュリティ対策が不十分であるとの評価を受けることで、新規顧客の獲得が難しくなったり、業界内での評価が低下したりします。

こうした信用低下は、企業のビジネス運営に影響を与え、時には経営危機にもつながりかねない大きな問題です。

水飲み場型攻撃の対策

水飲み場型攻撃の被害から身を守るために、企業は適切なセキュリティ対策を講じることが重要です。

代表的な水飲み場型攻撃の対策を確認していきましょう。

組織的なセキュリティ意識の向上

水飲み場型攻撃の対策としてまず重要なのは、組織全体でセキュリティ意識を向上させることです。

各従業員がインターネットの危険性を理解し、安全なウェブ閲覧習慣を身につけることが求められます。

そのためには、定期的にセキュリティ研修や啓発活動を実施し、水飲み場型攻撃の手口やリスクに関する知識を共有することが重要です。

OSやアプリケーションのアップデート

水飲み場型攻撃のマルウェアは、OSやアプリケーションの脆弱性を突いて侵入することがあります。

そのため、OSやアプリケーションのアップデートを定期的に行い、最新のセキュリティパッチを適用することが対策の一環として有効です。

アップデートによって脆弱性を修正することにより、マルウェアが侵入する機会を減らせます。

セキュリティソフトの導入

水飲み場型攻撃には、セキュリティソフトの導入も重要です。

アンチウイルスソフトウェアやファイアウォールを適切に設定し、定期的なスキャンを実施することで、マルウェア感染のリスクを軽減できます。

また、ウェブフィルタリング機能を備えたセキュリティソフトを利用することで、危険なウェブサイトへのアクセスを制限し、従業員が攻撃者の罠にかかるリスクを抑えることも可能です。

こうした対策を総合的に実施し、企業のセキュリティを強化することが求められます。

水飲み場型攻撃の手口を理解して被害を防ごう

水飲み場型攻撃は、企業の従業員が日常的に利用するWebサイトを改ざんし、マルウェアに感染させる手口です。

攻撃者は、Webサイトにさまざまな方法でマルウェアを仕掛け、従業員が罠にかかって感染するのを待ちます。

水飲み場型攻撃を受けると、重要情報の流出や業務の停滞、企業の信用低下などさまざまな被害に遭う可能性があります。

水飲み場型攻撃の被害を防ぐには、従業員一人ひとりがその手口を知り、安全なウェブ閲覧習慣を身につけることが大切です。

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