パスワードは情報を守るために多く利用されているもので、パスワードを用いた管理を企業も多くしているでしょう。
しかし、情報を守るためのパスワードが漏洩してしまえば簡単に突破されてしまうものでもあります。
もし重要な情報へアクセスできるパスワードが漏洩してしまうと、個人情報だけではなく顧客の情報や、企業の機密事項まで漏洩してしまう可能性があります。
パスワードの漏洩がなぜ起きてしまうのか、パスワードが漏洩の対策法について確認していきましょう。
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パスワードの漏洩はなぜ起きるのか
パスワードは、情報を保護するために必要な物ですが、パスワードの作り方や保管方法によっては、情報漏洩に繋がることがあります。
できる限り、パスワードが漏洩しないような保管方法を行うべきですが、まずはパスワードがなぜ漏洩してしまうのかを確認しましょう。
特定しやすいパスワードにしているから
パスワードを設定する際は、特定されにくい難しいパスワードを設定しましょう。
例えば、以下のような「よく作られやすい」パスワードに設定していると、簡単に漏洩してしまいます。
- 123456
- abc123
- awsedrf
- qawsedrf
例の内2つあるアルファベットの文字列は、一見ランダムに見えていても、キーボード上では隣接しているアルファベットとなっているため、特定しやすい特徴があります。
さらに、規則正しい数字の羅列も特定されやすいため、できる限り誰にも特定されないようなランダムな文字列が並ぶパスワードを作ると良いです。
また、他にも既存の語をパスワードに使ったり、生年月日などの個人情報をパスワードに入れることも特定されやすいため注意しましょう。
使いまわしをしているから
パスワードを使いまわすことは良くありません。
仮にひとつのパスワードが漏洩してしまった場合、使いまわしをしていると全てのパスワードがバレてしまうことにもなり、乗っ取られる可能性もあるでしょう。
基本的に、パスワードはひとつのログイン情報につきひとつのパスワードを作成し、使いまわすことのないようにその都度作成することが好ましいです。
しかし、中にはパスワードを覚えるのが面倒であり、多くのサイト等に使いまわしている人もいるかもしれません。
複雑なパスワードを使っていたとしても、一部で漏洩してしまうとリスクが高いので、使いまわすことのないように、新しくログイン情報を作成するたびにパスワードを作成するようにしましょう。
保管方法がよくないから
パスワードの保管方法がずさんであり、流出してしまうこともあります。
例えば、パスワードを紙で保管していると、一度でも紛失してしまえば簡単に乗っ取られてしまうでしょう。
また、スマートフォン内のメモ帳やメール文面などに記載して保管する方法もいつ漏洩するか分からないため危険です。
パソコンのデスクトップ上やスマートフォン内、さらにメールはウイルスに感染しやすい部分でもあり、いつ漏洩するかも不明であるためできる限り第三者が盗聴できないような深層部分で保管することをおすすめします。
パスワードは一度でも流出してしまうと、流出を防ぐのは困難になります。
覚えておくのが難しく、多くのパスワードをメモしておくことは良いですが、パスワードが記載された大元を漏洩してしまうのは本末転倒です。
そのため、パスワードが漏洩しないようセキュリティレベルの高い場所で強固に保護するようにしましょう。
シンプルなパスワードにしているから
パスワードが漏洩してしまう理由には、シンプルなパスワードにしてしまっている可能性もあります。
パスワードは、特定されないよう複雑な文字列にしなければ簡単に流出し、サイトやメールアプリなど様々なツールが乗っ取られてしまいます。
例えば、名前や誕生日が入っているだけのシンプルなパスワードだったとしても、複雑な文字を付け足したりするだけで特定されにくいパスワードに変えることが可能です。
パスワードが漏洩しないようにするためには、シンプルな文字列から複雑な文字列に変えることも重要となります。
パスワードが漏洩すると何が起きる?
パスワードが漏洩すると、どのような問題が起きるのでしょうか。
考えられる問題や悪影響について確認していきましょう。
不正ログイン
パスワードが流出すると、サイトやメールアプリ、金融口座などに不正ログインされてしまうかもしれません。
サイトなどの不正ログインでは乗っ取られるだけで個人情報が漏洩し、さらには勝手にメールが送付されるなどの事態に陥ることもあるでしょう。
不正ログインによって情報が抜き取られるだけでなく、不正利用や悪用されてしまう可能性もあり、大きな被害を受けてしまう可能性があります。
電子メールの盗聴
パスワードが漏洩することで、メールアプリに不正にログインされ、メールの内容が盗聴されるリスクもあります。
メールには、個人情報だけではなく取引先の情報も含まれており、場合によっては機密事項が含まれていることもあるでしょう。
さらには、添付ファイルが漏洩してしまうことも考えられます。
パスワードの漏洩により、情報が沢山含まれたファイルまで勝手に盗聴される可能性も高いです。
電子メールは、情報が多く含まれている宝庫とも呼べる場所のため、パスワードが漏洩することのないように、最善の状態で保護しましょう。
データの改ざん
パスワードが漏洩すると、簡単にファイルや資料の閲覧を、第三者に許してしまうことになります。
このような事態に発展すると、機密事項が漏洩するだけではなく、データの中身を勝手に改ざんされてしまうこともあるでしょう。
データの改ざんは、社内で発生することでさえ抑えるべき事件ですが、パスワードの漏洩が原因で改ざんが起きてしまうと、企業全体のイメージも下がってしまいます。
データが改ざんされるということで、事業停止に発展する可能性もあるでしょう。
パスワードが漏洩することで、このような事態を引き起こす可能性も高いため、漏洩しないよう充分に気を付ける必要があります。
情報の流出
パスワードが漏洩することで、個人情報や顧客情報が簡単に流出してしまいます。
顧客情報の中には、顧客の名前や口座情報などが含まれていることもあり、仮に情報が流出すると、企業だけではなく顧客自体に迷惑がかかります。
仮に自分や企業の情報が流出した場合は、すぐに対処することもできますが、顧客の情報が流出した場合は取り返しのつかないことになってしまいます。
顧客からの信頼度も下がり、企業にとって大きなダメージになるでしょう。
パスワードが漏洩するだけで、経営を継続することも難しくなってしまうため、パスワードの流出は控えるべきであることが分かります。
パスワードの漏洩対策の方法
パスワードの漏洩を防ぐためには、対策の方法について確認する必要があります。
どのようなパスワードの漏洩対策があるのか、確認しましょう。
二段階認証を使用する
パスワードの漏洩を防ぐための対策だけではなく、例えパスワードが漏洩したとしても、不正ログインや乗っ取りの被害にあわないようにするために、二段階認証を行うことも大切です。
二段階認証を行えば、仮に第三者が不正に使用したパスワードでログインしようとしたとしても、ログインを防ぐことができます。
しかし、二段階認証を設定していない場合、パスワードが漏洩した段階ですぐに不正ログインされてしまうでしょう。
二段階認証では、ログインする際に本人に通知が行く仕組みとなっており、仮に身に覚えのない通知がきた場合は、その段階でログインを防ぐことができます。
パスワードが漏洩しないための対策も大切ですが、漏洩した後の対応策についても確認し、パスワードを安全に扱うようにしましょう。
安全なパスワードにする
パスワードが漏洩するのは、特定されやすくシンプルなものであることが原因です。
漏洩しないためには、特定しにくい安全なパスワードにしましょう。
文字数もできる限り長く、大文字や小文字、数字を混在させるだけではなく記号を混在させるなど、第三者に推測されにくい物が安全なパスワードとなります。
自分自身でパスワードを作ることが不安な場合は、パスワード作成ツールを使ったり、キーボードをランダムに打つなどの工夫を行い、作成すると良いでしょう。
パスワードは使いまわさない
パスワードを使いまわすことは控えましょう。
何故なら、仮にひとつのパスワードが流出してしまえば、全てのパスワードが漏洩してしまうからです。
例えば、大手通販サイトであるAmazonのパスワードが流出することで、楽天などのサイトもログインされ、勝手に商品を購入されてしまうなどの被害もあります。
パスワードは、ひとつのサイトやひとつのログイン情報につきユニークなものを用意しましょう。
使いまわす数が増えることで、不正ログインされる可能性が高まるので、使いまわさないように気を付けましょう。
パスワードを厳重に保管する
パスワードを複雑なものにし、使いまわさずに多くのパスワードを所有すると、覚えることができないため、メモ帳などに記載して保管してる人も多いです。
近年は、ほとんどがネットワークで完結するため、銀行やクレジットカードなどもネットで使用している人もいるでしょう。
ネットを経由した利用が多くなればなるほど、パスワードの数も増えていきます。
しかし、いくら複雑なパスワードにしたとしても、パスワードの保管が甘いと簡単に漏洩してしまうでしょう。
メモ帳などに記載し、デスクトップで管理している人もいるかもしれませんが、パソコンがウイルスに感染などした場合、すぐに盗聴されてしまい危険です。
メモ帳などにパスワードを記載し保管したい場合は、大元のファイルが盗聴されないよう安全な場所に保管することを優先させましょう。
例えば、安全なパスワード管理ツールやオンラインストレージであればウイルスが感染する心配もありませんし、通信自体も暗号化することができます。
安全な方法をみつけだし、パスワード自体を保護できるようにしてください。
パスワード漏洩への対処法
企業内内でパスワードの漏洩が発覚した場合、どのようなことを行うべきでしょうか。
まず先にどのようなことをやるべきなのか、パスワードが漏洩した際の対処法について見ていきましょう。
迅速に情報共有をする
パスワードが漏洩した事実を把握したら、迅速に社内で情報共有をしましょう。
なんのパスワードが漏洩したかによって対応が異なる部分がありますが、漏洩した事象の内容を把握しなければ対処することもできません。
なにかインシデントが起きた際に、迅速に報告や共有ができるような信頼関係や情報伝達のルートが社内で整備されていなければ、ミスの隠蔽の発生や初動の遅れなどによってよりトラブルが大きくなることもあるので、社内での情報共有の迅速さは重要です。
顧客に報告する
パスワードが漏洩したことで顧客情報の漏洩もされる可能性がある場合は、すぐに顧客に報告し、謝罪しましょう。
漏洩してしまったことで企業へのイメージは下がってしまいますが、漏洩したことを報告しないことのほうが、悪いイメージを与えてしまいます。
起こってしまったことよりも、起こったあとの対応次第で企業への信頼度も回復しやすいです。
そのため、漏洩が発覚した場合は、迅速な対応を心がけ、顧客への報告を行いましょう。
パスワードを使用したサービス元へ報告
使用しているツールやサービスなどのパスワードが漏洩した場合は、サービス元へ連絡を行いましょう。
アカウントが乗っ取られたり、不正使用されてしまう可能性があるのでサービス元へ連絡してアカウントを停止してもらうなどの対応をしてもらう必要があるからです。
また、サービス元が何らかの攻撃でパスワードが漏洩してしまっている可能性もありますので、漏洩したパスワードの使用先への問い合わせはしておいて損はないでしょう。
パスワードを変更する
パスワードの漏洩が発覚した場合は、迅速にパスワードを変更しましょう。
仮に使いまわしており、全てのパスワードが同一だった場合は、全てのパスワードを変更しなければなりません。
また、パスワードを変える際はさらに複雑なパスワードに変更するようにしましょう。
「とりあえずで良いか」と適当にパスワードを変更すると、再度流出する可能性が高いです。
一度漏洩した経験を活かし、二度と漏洩しないよう複雑なパスワードを作成することを心がけてください。
漏洩した原因を探る
なぜ漏洩したのか、原因を探ることも大切です。
原因を探るためには、「いつ、誰が、どこで、何を、どのようにしたから漏洩したのか」を重点的に調べましょう。
漏洩した原因を見つけだせば、対策方法も具体的に考えやすくなります。
また、被害が広がる可能性がある場合は、原因を知っておくことですぐに対策を練ることもできるため、漏洩したことが発覚した段階で、「顧客に報告する」ことと「漏洩した原因を探る」ことは同時並行で行うようにしましょう。
パスワードは漏洩させないことが大切
パスワードを使用する機会が増えている中で、各パスワードで情報をしっかりと保護することが大切です。
しかし、パスワードの管理がずさんであったり、漏洩しやすい簡単なパスワードにしている場合は自らリスクを高めていることになります。
パスワードは、漏洩すると多くの情報を流出させてしまうだけではなく、不正ログインによるダメージを被る恐れもあります。
知らず知らずのうちに問題に発展することもあるため、パスワードは漏洩しないよう、厳重なセキュリティの元保管するようにしましょう。