Googleドライブ共有の危険性と対策方法とは?

Googleドライブは、企業から個人まで幅広く利用されているクラウドストレージサービスで、特にその共有機能は業務効率化や情報共有に大きく貢献しています。
しかし、Googleドライブの共有機能を利用する際には、情報漏洩やマルウェア感染、アクセス権の誤設定など、さまざまなセキュリティリスクが伴います。
安全にGoogleドライブを活用するためには、共有設定の見直しや権限管理、二段階認証の導入など、具体的な対策が不可欠です。
本記事では、Googleドライブ共有の主な危険性と、その対策方法について詳しく解説します。
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目次[非表示]
- 1.Googleドライブの共有機能とその利便性
- 2.Googleドライブ共有の危険性として考えられるもの
- 2.1.情報漏洩の危険性
- 2.2.アクセス権の誤設定してしまうの危険性
- 2.3.マルウェアの蔓延の危険性
- 2.4.フィッシング攻撃の危険性
- 2.5.誤ったファイルの削除の危険性
- 2.6.データの不適切な操作の危険性
- 2.7.共有リンクの無効化の危険性
- 2.8.アカウント乗っ取りの危険性
- 2.9.誤った共有の危険性
- 3.Googleドライブの共有で生じる危険性への対策
- 3.1.共有設定の確認
- 3.2.最小限の権限付与
- 3.3.2段階認証の利用
- 3.4.セキュリティチェックの定期実施
- 3.5.信頼できる人とのみ共有
- 3.6.誤送信の確認
- 3.7.共有リンクの再生成
- 3.8.マルウェア対策ソフトの利用
- 3.9.共有情報の定期的な見直し
- 3.10.教育の実施
- 3.11.他のクラウドストレージとの併用
- 4.Googleドライブ共有の際の危険性を理解しておこう
Googleドライブの共有機能とその利便性
Googleドライブは、Googleが提供するクラウドストレージサービスで、ユーザーはどこからでもファイルにアクセスしたり、共有したりすることができます。
また、文書、スプレッドシート、プレゼンテーションなど、さまざまな種類のファイルを管理することが可能です。
特にGoogleドライブの共有機能は、その便利さから多くの人々に利用されています。
ユーザーは自身が所有するファイルを他のユーザーと共有し、その共有設定をカスタマイズすることができます。
ファイルの共有にはメールアドレスを使用することが一般的であり、特定のユーザーだけにファイルを共有することや、共有リンクを生成し、リンクを持っている人全員とファイルを共有することも可能です。
しかし、この共有機能を使用する際には、情報のセキュリティに対する危険性も伴います。
共有されたファイルが不適切な人々の手に渡ってしまうことで、個人情報の漏洩や企業の重要な情報が外部に漏れる可能性があります。
Googleドライブ共有の危険性として考えられるもの
Googleドライブ共有の危険性として考えられるものはどのようなものなのでしょうか。
Googleドライブ共有の危険性を確認していきましょう。
情報漏洩の危険性
Googleドライブで共有したファイルは、不適切な共有設定により、予期しない人々の目に触れる可能性があります。
例えば、リンクを知っている全ての人に公開といった設定にすると、そのリンクを手に入れた人は誰でもそのファイルにアクセスできてしまいます。
これは、企業の機密情報や個人情報が第三者に渡る大きなリスクとなります。
アクセス権の誤設定してしまうの危険性
共有設定には、閲覧のみ、コメントの追加、編集など、様々なアクセス権があります。
アクセス権の設定を誤って編集を許可してしまうと、ファイルが改ざんされるリスクが生じます。
重要な文書が無断で改ざんされたり、不適切な情報が追加される可能性があります。
マルウェアの蔓延の危険性
Googleドライブを通じてマルウェアが共有される可能性もあります。
共有されたファイルがマルウェアに感染していると、それを開いたユーザーの端末も感染のリスクにさらされます。
また、マルウェアに感染したファイルをさらに他のユーザーと共有することで、マルウェアが急速に拡散することもあります。
フィッシング攻撃の危険性
共有リンクを使ったフィッシング攻撃も増えています。
攻撃者は、正規のGoogleドライブの共有リンクを装い、偽のログイン画面へ誘導するメールを送ります。
ユーザーがログイン情報を入力すると、それが攻撃者に渡ってしまい、アカウントの乗っ取りや情報漏洩のリスクがあります。
誤ったファイルの削除の危険性
共有設定を誤って”編集”にしてしまうと、他のユーザーがファイルを誤って削除する可能性があります。
特に大切なファイルを共有している場合、そのファイルが失われると大きな損失となります。
データの不適切な操作の危険性
Googleドライブのファイルは、共有することで他のユーザーが自由に操作できるようになります。
操作の自由度が高い一方で、不適切な操作が行われる可能性もあります。
例えば、データの誤変更や誤削除などが考えられます。
共有リンクの無効化の危険性
ファイルの所有者が共有リンクを無効化すると、そのリンクを持つ全てのユーザーがファイルにアクセスできなくなります。
これは、期限がある共有や一時的な共有には便利ですが、長期にわたる共有には不向きで、予期せぬトラブルを引き起こす可能性があります。
アカウント乗っ取りの危険性
共有ファイルへのアクセスを通じて、ユーザーのアカウントが乗っ取られる可能性もあります。
攻撃者が偽の共有ファイルを通じてユーザーの認証情報を盗み出し、アカウントを乗っ取ることが可能です。
誤った共有の危険性
意図せずに誤った人やグループと共有してしまうこともあります。
これにより、意図しない情報の拡散や情報漏洩が起こり得ます。
Googleドライブの共有で生じる危険性への対策
Googleドライブの共有で生じる危険性への対策にはどのようなものがあるのでしょうか。
Googleドライブの共有で発生する危険性への対策を見ていきましょう。
共有設定の確認
Googleドライブの共有設定は、ユーザー自身が管理することができます。
共有する前に、必ず共有設定を確認しましょう。
特に、誰に対してどの程度のアクセス権を設定するのかを明確にすることが重要です。
最小限の権限付与
必要以上のアクセス権を付与すると、情報の漏洩や不適切な操作のリスクが高まります。
ファイルの共有を行う際は、最小限の権限付与を心掛けましょう。
例えば、ファイルの閲覧のみを許可する、コメントの追加のみを許可するなど、必要な権限だけを付与するようにします。
2段階認証の利用
Googleアカウントに対する不正なアクセスを防ぐために、2段階認証を利用しましょう。
これにより、パスワードだけでなく、登録したデバイスへの認証コードを必要とするため、アカウントのセキュリティを強化できます。
セキュリティチェックの定期実施
Googleは、アカウントのセキュリティ状況を確認するためのセキュリティチェックを提供しています。
定期的にセキュリティチェックを行い、アカウントの保護状態を確認しましょう。
信頼できる人とのみ共有
不必要に多くの人とファイルを共有すると、そのファイルが予期せぬ人々の手に渡るリスクが高まります。
信頼できる人とのみファイルを共有することが、情報のセキュリティを確保する上で重要です。
誤送信の確認
共有する相手のメールアドレスを入力する際、誤って他の人のメールアドレスを入力してしまうことがあります。
そのため、共有する前には必ずメールアドレスが正しいかを確認しましょう。
共有リンクの再生成
共有リンクが第三者に漏れた場合、そのリンクを無効にして新しい共有リンクを生成することが可能です。
これにより、不適切なアクセスを防ぐことができます。
マルウェア対策ソフトの利用
Googleドライブにアップロードするファイルには、自身のPCが感染していないか、信頼できるマルウェア対策ソフトでスキャンすることをおすすめします。
これにより、マルウェア感染のリスクを低減できます。
共有情報の定期的な見直し
共有設定は、ユーザーがいつでも変更することができます。
定期的に共有設定を見直し、必要ない共有は解除するようにしましょう。
教育の実施
共有機能を使う際のリスクを理解し、適切な対策を講じるためには、教育が不可欠です。
特に企業では、定期的なセキュリティ教育を行うことで、従業員一人ひとりがセキュリティ意識を高めることができます。
他のクラウドストレージとの併用
一部の重要な情報については、Googleドライブだけでなく他のクラウドストレージサービスも併用するとよいでしょう。
これにより、もし一つのサービスで問題が発生した場合でも、データを保護することが可能です。
Googleドライブ共有の際の危険性を理解しておこう
Googleドライブの共有機能は非常に便利で、業務効率の向上やコミュニケーションの円滑化に寄与します。
しかし、その一方で、情報の漏洩やマルウェアの感染など、さまざまなリスクも孕んでいます。
これらのリスクを理解し、適切な対策を講じることで、Googleドライブをより安全に、より効果的に利用することができます。
Googleドライブの共有で生じる危険性への対策のひとつとして他のクラウドストレージとの併用も有効です。
クラウドストレージであるセキュアSAMBAは、アクセス経路とファイルが全て暗号化されるため、セキュリティも強固で安心して利用することができます。
ログ管理や二段階認証などセキュリティ機能も豊富で、シンプルな操作で直感的に使うことが可能です。
Googleドライブの共有で生じる危険性への対策のひとつとして、無料から使えるセキュアSAMBAとの併用をご検討してみてはいかがでしょうか。