ランサムウェア対策にバックアップが効果的な理由とバックアップのポイント

目次[非表示]
- 1.ランサムウェアにバックアップが効果的な理由
- 2.ランサムウェア感染時にバックアップがない場合の影響
- 2.1.データの閲覧が不能になる
- 2.2.金銭的損失が発生する可能性が高まる
- 2.3.業務が停止してしまう可能性がある
- 2.4.信用が失墜する恐れがある
- 3.ランサムウェア対策にバックアップをする際のポイント
- 3.1.定期的なバックアップ
- 3.2.バックアップのバージョン管理
- 3.3.バックアップデータのセキュリティ
- 3.4.バックアップの検証
- 3.5.バックアップ先の多様化
- 4.ランサムウェア感染後にバックアップから復旧する際のポイント
- 4.1.感染源の特定と除去
- 4.2.オフラインでの作業
- 4.3.最新のバックアップを使用
- 4.4.複数のバックアップからの復元
- 4.5.バックアップデータの検証
- 4.6.システムのアップデート
- 4.7.セキュリティ対策の強化
- 4.8.復旧作業の記録
- 4.9.専門家の助けを借りる
- 5.ランサムウェア対策のバックアップ先にセキュアSAMBA
ランサムウェアは、不正なソフトウェアがコンピューターシステムに侵入し、データを暗号化するサイバーセキュリティ上の脅威です。
ランサムウェアの暗号化により、ユーザーは自身のデータにアクセスできなくなり、データを解放するためには身代金を支払う必要があります。
ランサムウェア対策にバックアップがどれほど効果的である理由とランサムウェア対策にバックアップをうまく活用するためのポイントについて解説します。
ランサムウェアにバックアップが効果的な理由
ランサムウェアは、ユーザーのデータを暗号化し、その解除キーを提供するための身代金を要求するマルウェアです。
ランサムウェアに感染すると、データにアクセスするのは非常に難しく、解除キーを持つ攻撃者が解除しない限り、基本的には復元することはできませんが、ここにバックアップの重要性が現れます。
がランサムウェア対策にバックアップ効果的な理由は、主に2つあります。
1つ目は、バックアップを持つことで、もし自身のシステムがランサムウェアに感染した場合でもデータの喪失を防ぐことができる点です。
ランサムウェアはシステムのデータを暗号化しますが、バックアップを持っていれば、オリジナルのデータは安全な場所に保管されているため、感染しても大切なデータが喪失することはありません。
2つ目は、バックアップを持つことで身代金の支払いを避けることができる点です。
身代金の支払いには、金銭的な負担だけでなく、攻撃者に対してさらなる攻撃を奨励するというマイナス面もあります。
しかし、バックアップがあればデータを復元できるため、身代金を支払う必要はありません。
バックアップがあれば、データの喪失と身代金を支払わないで対処することができるのでランサムウェア対策として効果的といえるのです。
ランサムウェア感染時にバックアップがない場合の影響
ランサムウェア感染時にバックアップがない場合はどうなるのでしょうか。
ランサムウェア感染時にバックアップがない影響を見ていきましょう。
データの閲覧が不能になる
ランサムウェア感染時、一番の恐怖はデータへのアクセスが不可能になることです。
ランサムウェアは、貴重なデータを暗号化し、それに対するアクセスを禁止します。
一部のランサムウェアはさらに進んで、データを削除または改ざんする可能性もあります。
データがビジネスの中核である場合、その損失は組織にとって致命的になりますが、バックアップがないと元に戻すことは困難です。
金銭的損失が発生する可能性が高まる
攻撃の目的は、被害者に身代金を要求して攻撃者が金銭的な利益を得ることです。
身代金の金額はケースによりますが、数百から数百万ドルに及ぶこともあります。
バックアップがない場合、データを取り戻す唯一の方法が身代金を支払うことになるかもしれません。
しかし、それは攻撃者の行為を助長するだけでなく、必ずしもデータが戻る保証はないというリスクを伴います。
業務が停止してしまう可能性がある
ランサムウェア感染は、ビジネスの運営を停止させる可能性があります。
データが暗号化された場合、製品やサービスの提供、または内部の運営が難しくなります。
バックアップがない場合、時間とともに、これらの問題は顧客にサービスを提供する能力に影響を及ぼし、結果的には収入の損失につながります。
信用が失墜する恐れがある
ランサムウェア攻撃は、企業の評判にも大きな打撃を与える可能性があります。
バックアップがないことで復元ができないと、取引などにも影響がでる可能性があります。
ランサムウェア対策にバックアップをする際のポイント
ランサムウェア対策にバックアップが効果的ではありますが、どのようにバックアップをしておくといいのでしょうか。
ランサムウェア対策にバックアップをする際のポイントを見ていきましょう。
定期的なバックアップ
定期的なバックアップは、データを保護する最も効果的な手段の一つです。
定期的なバックアップにより、最新のデータを安全に保管することができ、データ損失のリスクを軽減することができます。
バックアップのバージョン管理
バックアップのバージョン管理は重要です。
一部のランサムウェアは、過去のバックアップに対しても影響を及ぼすため、古いバージョンのバックアップも保持しておくと安全です。
バックアップデータのセキュリティ
バックアップデータ自体もまた、適切なセキュリティ対策を講じる必要があります。
これには、バックアップデータの暗号化や、物理的な保管場所のセキュリティ強化などが含まれます。
バックアップの検証
バックアップが正常に作動しているか定期的に検証することも重要です。
このプロセスは、データが適切にバックアップされ、必要なときに利用可能であることを確認します。
バックアップ先の多様化
バックアップ先を多様化することも、バックアップ戦略の重要な部分です。
バックアップ先を多様化には、異なる地理的場所にある複数の物理的デバイスへのバックアップ、またはオンラインストレージへのバックアップなどが含まれます。
ランサムウェア感染後にバックアップから復旧する際のポイント
実際にランサムウェアに感染した際にバックアップをどう利用すればいいのでしょうか。
ランサムウェア感染後にバックアップから復旧する際のポイントについて解説します。
感染源の特定と除去
復旧の最初のステップは、感染源を特定し、それを除去することです。
バックアップを利用する前にランサムウェアを除去することで、さらなるデータ損失を防ぎ、ランサムウェアが再度攻撃するのを防ぐために必要です。
オフラインでの作業
感染したシステムは、他のシステムに影響を及ぼさないようにネットワークから切り離しましょう。
また、復旧作業も、可能な限りオフラインで行うようにしましょう。
最新のバックアップを使用
バックアップからのデータ復旧には、最新のバックアップを使用することが重要です。
ただし、最新のバックアップが感染している可能性もあるため、それを検証することも重要です。
複数のバックアップからの復元
可能であれば、複数のバックアップソースからデータを復元することが望ましいです。
複数のバックアップソースからデータを復元することで、一部のバックアップが壊れていても、他のソースからデータを取得できます。
バックアップデータの検証
バックアップからのデータ復旧後、復旧したデータが完全かつ正確であることを確認する必要があります。
システムのアップデート
復旧後、システムを最新の状態に保つことが重要です。
これには、OSのアップデート、セキュリティパッチの適用、そしてアプリケーションのアップデートが含まれます。
セキュリティ対策の強化
セキュリティ対策を強化することも重要です。
セキュリティ対策の強化には、新たなセキュリティソフトウェアの導入、スタッフのセキュリティ教育、そしてセキュリティポリシーの見直しなどが含まれます。
復旧作業の記録
復旧作業の記録を残すことは、今後の参照のため、また同様の事態が再発した際の対策のために重要です。
専門家の助けを借りる
専門家の助けを借りることも一考に値します。
サイバーセキュリティの専門家は、ランサムウェア攻撃の復旧における最新のベストプラクティスを理解しており、組織を安全に保つための助けとなります。
ランサムウェア対策のバックアップ先にセキュアSAMBA
ランサムウェア対策のバックアップ先としてオンラインストレージが効果的です。
オンラインストレージサービスであるセキュアSAMBAは、アクセス経路とファイルが全て暗号化されるため、セキュリティも強固で安心して利用することができます。
クラウドへのデータ保管のため、場所や時間を問わずに利用できることや、BCP対策としても有効です。
ランサムウェア対策のバックアップ先として、無料から使えるセキュアSAMBAの利用をご検討してみてはいかがでしょうか。