無差別に送られてくるスパムメールやハッキングのニュースなどサイバー攻撃が行われていることを感じるシーンは多くあります。
しかし、サイバー攻撃の目的は何なのかを考えることはあまりないかもしれません。
主なサイバー攻撃の目的とその手口を理解して、適切なセキュリティ対策を行いましょう。
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なぜサイバー攻撃はなくならないのか
サイバー攻撃とは、システムやネットワーク、デバイスに対して行われる悪意のある活動のことです。
「なぜサイバー攻撃はなくならないのか?」
これは、多くの人が感じる疑問でしょう。
攻撃者たちはさまざまな目的を持ってサイバー攻撃を仕掛けます。
それは、金銭的な利益や技術力誇示、単なる愉快犯、企業や社会への恨みなど、実にさまざまです。
さらに近年サイバー攻撃が増加している要因として、従来よりも攻撃を実行するハードルが下がったことが挙げられます。
技術の進歩やSNSの普及などで、攻撃用のツールが簡単に手に入り、脆弱性の情報も広まりやすくなりました。
こうした環境が、サイバー攻撃の増加に拍車をかけているといえるでしょう。
サイバー攻撃の目的を理解する必要性
サイバー攻撃がなくならないのであれば、私たちにできることは、情報システムや大切なデータを防御するしかありません。
業界や業種、ビジネスモデルによって防御すべき情報やシステムの対象、重要度は異なるでしょう。
セキュリティ対策を行う上で、攻撃者の目的とそれに対応する手口を理解することは重要な手がかりとなります。
攻撃の目的や手口によって最適な防御策は異なるため、これらを理解していると、必要な防御策を適切に配置できます。
効果的なサイバーセキュリティ対策を展開するためには、サイバー攻撃の目的と手口を理解し、それに対応した対策を施すことが重要です。
サイバー攻撃の目的:情報の窃取
サイバー攻撃の主な目的について、その内容と対応するおもな手口を解説していきます。
サイバー攻撃による情報流出はたびたびメディアでも報道されており、被害情報を目にする機会も多いでしょう。
情報流出を発生させるサイバー攻撃の目的は情報の搾取と考えられます。
なぜ情報を盗むのか
サイバー攻撃の目的として、企業の機密情報や個人情報を盗むことが考えられます。
情報は現代社会において非常に高い価値があります。
たとえば、クレジットカードの情報や個人情報を盗んで売買することで、攻撃者は大きな利益を得ることが可能です。
また、企業の営業秘密や知的財産を盗むことで競争優位を得たり、政府の機密情報を盗むことで国家間の摩擦を生むこともあり得ます。
このように情報は攻撃者にとって大きな価値を持ち、そのために攻撃を行うのです。
情報の窃取のおもな手口
攻撃者が情報を盗むために使用する手口はさまざまですが、一般的なものは次の3つです。
- フィッシング:偽のメールやウェブサイトを作成し、ユーザーを騙して個人情報やパスワードを入力させる手口
- マルウェア感染:悪意のあるプログラムを送りつけて、ユーザーのコンピュータに感染させ、情報を盗み出す手口
- 不正アクセス:ユーザーの不注意やセキュリティの脆弱性を突いて、コンピュータに不正侵入して情報を盗み出す手口
これらの手口を理解し、適切な対策を講じることが、重要な情報を守る第一歩となります。
サイバー攻撃の目的:システムやサービスの停止
サイバー攻撃の目的の2つ目は、システムやサービスの停止です。
攻撃を受けた企業や組織は業務が停滞し、ビジネスに大きな支障をきたします。
攻撃者がシステムを停止するサイバー攻撃の目的と、おもな手口を見ていきましょう。
なぜシステムやサービスを停止するのか
攻撃者がサイバー攻撃によりシステムやサービスを停止する理由はさまざまです。
たとえば、企業や組織に対して何らかの恨みがある攻撃者は、システムやサービスを停止させて恨みを晴らします。
また、攻撃者が自身の技術力を誇示するため、システムやサービスを停止させること自体に満足するケースも少なくありません。
さらに、自身の攻撃によってシステムやサービスが停止し、企業や社会が混乱する様子を楽しむ愉快犯も存在します。
システムやサービス停止のおもな手口
システムやサービスの停止を目的としたサイバー攻撃には、下記のようなものがあります。
- DDoS攻撃:複数のコンピュータから大量の通信を送りつけてシステムをダウンさせる手口
- ランサムウェア:システムやデータを暗号化して機能停止させ、復号化キーを得るための身代金を要求する手口
- マルウェア感染:たとえば自己増殖するワームに感染させ、リソースを消費させてシステムを停止に追い込むなどの手口
多くの攻撃は、一般的なセキュリティ対策で防御可能です。
しかし、攻撃者はそれをくぐり抜けるための新たな手口を次々に生み出すため、最新の情報を得て対策することが重要です。
サイバー攻撃の目的:金銭的な利益
金銭的な利益を得ることも、サイバー攻撃の目的です。
攻撃者はサイバー攻撃によって、直接的または間接的に金銭を得ることができます。
金銭的な利益を得るためにサイバー攻撃を行う理由や、その手口を見ていきましょう。
なぜサイバー攻撃で金銭的な利益を狙うのか
金銭的な利益は、サイバー攻撃に限らずさまざまな犯罪行為の主要な目的といえるでしょう。
攻撃者がほかの犯罪行為ではなく、サイバー攻撃という手段をとるのにはいくつかの理由が考えられます。
まず、現実世界の犯罪と比べて、サイバー空間の犯罪は匿名性が高く低いリスクで高いリターンが得やすい傾向がある点です。
また、サイバー空間では攻撃対象はほぼ無限大で、個人から企業、政府まで多種多様なターゲットが存在します。
さらに、サイバー攻撃のための技術やツールが比較的容易に手に入るため、高度な技術がなくても攻撃が可能な点も挙げられるでしょう。
金銭的な利益を得るおもな手口
サイバー攻撃の中でも、金銭的な利益を得るために広く使われる手口には下記の3つがあります。
- フィッシング:偽のメールやウェブサイトを作成して得た個人情報を悪用したり、第三者に売却して金銭的な利益を得る手口
- ランサムウェア:システムやデータを暗号化して機能停止させ、復号化キーを得るための身代金を要求する手口
- スケアウェア:偽のセキュリティ警告やシステムエラーを表示し、問題解決のためのソフトウェア購入やサービス料を要求する手口
金銭的な利益を狙うサイバー攻撃から身を守るためには、不審なメールやサイトを見極め、安易にクリックしないことが重要です。
サイバー攻撃の目的:社会的・政治的な影響
サイバー攻撃の目的の中には社会的・政治的な影響を狙うものもあります。
攻撃者の中には、単に金銭的な利益や自己顕示欲を満たすためではなく、社会的・政治的な使命感を持って行動する者もいます。
その手段としてサイバー攻撃が選ばれる理由や、具体的な手口を見ていきましょう。
なぜ社会的・政治的な影響を狙うのか
サイバー攻撃は素早く大規模に被害を引き起せるため、社会的・政治的に影響を与える手段として利用されることも少なくありません。
たとえば、国家や政治組織が敵対勢力の情報を窃取したり、公共インフラに混乱を引き起こしたりすることで、国家間の力関係を操作することが可能です。
また、影響力のあるメディアのアカウントを乗っ取って、特定の社会的メッセージを広めるケースもあります。
こうした攻撃は、物理的な攻撃と比べてコストが低く、高度な技術で隠蔽すれば追跡も困難な点が攻撃者にとってのメリットです。
社会的・政治的な影響を狙う手口
社会的・政治的な影響を狙うサイバー攻撃の手口には、下記のようなものがあります。
- ディスインフォメーション:ソーシャルメディアなどを通じて偽情報を広め、混乱を生じさせる手口
- サイバーサボタージュ:重要なインフラ(電力、水道、交通システムなど)に対する攻撃を行い、物理的なダメージや機能停止をもたらす手口
- データ改ざん:政府のデータベースや企業の情報を不正に改ざんすることで、信用性を低下させ混乱を引き起こす手口
これらの攻撃は、公衆の意見を操作し、社会的な混乱や政治的な変動を引き起こす可能性があります。
サイバー攻撃の目的を知って被害を防ごう
サイバー攻撃のおもな目的には、情報窃取、システム停止、金銭的利益、社会的・政治的影響などがあります。
効果的なサイバーセキュリティ対策を展開するためには、攻撃の目的と手口を理解し、それに対応した対策を取りましょう。
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